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zoom RSS 第139回 肥満と平均寿命

<<   作成日時 : 2011/08/20 22:59   >>

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「年寄りはチョット小太りの方が良い」と云うのが定説になっています。

ウィキペディアには、BMIと平均余命の関係というタイトルで、「厚生労働省の研究班(研究代表者=辻一郎東北大教授)による40歳代のBMIと平均余命を調査した研究で、太り気味(BMI:25以上30未満)の人が最も長命である結果が得られた。「太り気味の人」に次いで、普通体重(BMI:18.5以上25未満)の人、肥満(BMI:30以上)の人、やせた(BMI:18.5未満)人、の順で平均余命が高いことが判明した」と記述されています。
その他にも、小太りの人は、体重が少な過ぎる人や肥満の人に比べて長生きするという医学的研究は国内外に多々あります。

ところが、この従来説に異議を唱える研究報告が、Journal of the American Geriatrics Societyに掲載されました(2011年8月11日)・・・それはLoma Linda University in Californiaによる研究の結果報告で、「過体重はやはり長生きしないことが判明した」と云うものです。
旧来派から見れば、これは単に数ある研究の中の一つなのかも知れませんが、公平に見てリーズナブルな内容と思うのでご参考までに紹介します。

高齢者は標準体重を維持すべき!

75歳以上の高齢者の平均余命:
BMIが22.3以上の男性は、3.7年短命である。
BMIが27.4以上の女性は、2.1年短命である。
因みに、18.5〜24.9が標準体重、25〜29.9が過体重、30以上が肥満とされている。

予防医学の博士号を持つLoma Linda University のPramil N.Singh 准教授は、従来の研究では、過体重は高齢者に肯定的な見方をしているが、データそのものに問題があることを指摘し、次のようなコメントを述べています。

従来の研究は、体重測定は研究の最初の1回限りで、体重変化と平均余命の関係に触れておらず、更に、死亡率調査も19年以下の短い期間となっており、過体重とリスクの関連性を分析するには不十分である。
これに対して、今回の研究は死亡率の調査期間は29年であり、体重測定についても、正確性を期すために長期間に亘って複数回実施している。

研究の対象者は、喫煙未経験者で、冠動脈疾患・ガン・脳卒中を患ったことの無い25歳〜82歳の成人である。
しかも、全員がセブンスデー・アドベンチスト教会の信者で、アルコールを殆ど嗜まず、肉食は抑えがち、且つ身体活動は活発で、主要な慢性病を患っていない人達を選んでいる。 

安定した体重を維持した成人のみを実験した・・・つまり、彼らの死亡が標準体重とは関係なく、病気によるものを対象から外すために、標準体重の人でも、病気により著しく体重が減少した経緯のある人は除外するようにした。

75歳以上の高齢者は病気絡みの体重減少、過体重、肥満のリスクがあるので、標準体重を維持して行くことが望ましい。

脂肪に対する感受性は、女性よりも男性の方が高いと言う性別による違いがある。
男性はBMI22.3で死亡リスクが高まったが、女性の場合は27.4までリスクは生じなかった。
このような性差が生じる一つの理由は、体脂肪が閉経後の女性のエストロゲン産生の主要源であることが挙げられる。因みに、この年代の人にとってミニマムレベルのエストロゲンは、心臓病や大腿骨頸部骨折を防ぐ作用をする。
だからと言って、75歳以上の女性は少し太っている方が良いと言うことではない。
寧ろ過体重による否定的な影響は、男性よりも女性の方が多い。

<引用文献>
Loma Linda University Adventist Health Sciences Center
Journal of the American Geriatrics Society
2011年8月
「Contrary to earlier findings, excess body fat in elderly decreases life expectancy」
「Does excess body fat maintained after the seventh decade decrease life expectancy?」










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