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肥満とキッパリお別れ! 今年はダイエット元年です! 女性向けタイトルとなっていますが、男性にも参考になります! 体重vs 体組成 体組成は次のように二大別されます。 Fat Mass(体脂肪):体脂肪のことであり、コレステロール、リン脂質、皮下細胞組織や内臓に存在する中性脂肪、血中の遊離脂肪酸などの総称です。 Fat Free Mass(除体脂肪):Fat Free Massは別称Lean Body Mass(LBM)とも呼ばれ、体脂肪以外の全て、つまり筋肉、骨、内臓器官、ミネラル、血液、水分etcのことです。 体重とは、“Fat Mass(体脂肪)+Fat Free Mass(除体脂肪)”の重さのことで、人間の体の仕組みとして、「第1回のダイエットとウェイトマネジメント」で説明したように、減量するとFat Mass(体脂肪)と共にFat Free Mass(=LBM)も減少してしまいます。 LBMが減少すると、主に筋肉の減少/衰弱や臓器不全が顕著に生じ、更には死につながります。 体脂肪率と筋肉率の指標 体脂肪率(量)は、「第54回の男性の肥満度チェック」、 「第55回の女性の肥満度チェック」に記載していますが、体重の10%以下の痩せた人から、病的肥満の場合の40〜50%と範囲が広いです。 他方、筋肉率は下表の通りです。 特に女性の場合は筋肉が付くのを嫌がり、筋トレを敬遠する方が多いですが 第51回の「.筋トレと有酸素運動どっちが先」、 第53回の「筋肉を維持しながら体脂肪を減少させる」で詳しく説明しているように、ダイエット&リーン・ボディ・メイキング(所謂シェイプアップ)が目的での筋トレであれば、決して筋肉モリモリにはなりません。筋トレはすらりとして引き締まった体型を手に入れるために絶対に必要なことなのです。 解り易い例を挙げてお話しましょう! 重度の肥満者が減量すると、余った皮が垂れ下がり、整形手術で取り除く話がTV番組で紹介されますが誤解しないでください。手の甲を摘まむと解るように、皮の厚みは極めて薄く、且つ組織の不動態層ではないので、ビニール袋のように伸びたままで垂れ下がることにはなりません。垂れ下がっているのは皮ではなく体脂肪なのです。そして、基礎代謝量を下回る過激な食事制限を続け、LBM(=筋肉)が大幅に減少してしまったことが大きく影響するのです。 有酸素運動にはいっぱい利点がありますが、しかしながら、有酸素運動だけでは矢張りLBMは減少してしまいます。 もう少し詳しくお話しましょう! いわゆる“皮膚のたるみ”とは、「皮膚」「皮下脂肪」「筋肉」が加齢やその他の要因などによって変化すること、並びに、これらの3つの力学的なバランスが崩れた結果として発生すると考えられています。 体表面は「表皮」と「真皮」と「皮下組織(脂肪層)」に分類されます。 表皮の表面は死んだ細胞の集まった平らな層で覆われ、この部分はケラチンという丈夫な線維質のタンパク質でできています。これらの表皮上の死んだ細胞層がはがれ落ちると、下の層から新しい細胞が上へと押し出されるようにして上がってきます。 真皮は線維組織と弾性組織で出来た層で、そのほとんどはコラーゲンとフィブリンからなり、この真皮層が皮膚に張り・弾力性と強さを与えています。 コラーゲンは加齢に伴い減少していき、皮膚の弾力が減退し、これが特にお顔や肌のシワ、クマ、たるみの原因になる ことは事実ですが、上述の体脂肪(脂肪層)の垂れ下がりとは次元が異なるものです。 追記(豆知識): バルクアップとは「筋量」を増やすことで、ビルドアップとは「筋量」の完成度を高めることです。そして筋量の完成度自体を競うものがボディビルディングです。一方、パワーアップとは筋肉・神経系を発達させ「筋力」を強めることです。そして力比べをするのがパワーリフティングです。 こう云ったことを目指すのであれば、栄養摂取やトレーニング方法も異なってきます。 ついでに云っておきますと、「過形成」とは細胞増殖が起こることよって、組織の体積が増加することを意味しますが、最近の研究によって脂肪細胞の「過形成」は判明しています。つまり脂肪細胞は成人になっても分裂して増加し、そして肥大化します。しかし、筋細胞の「過形成」の是非は、依然として未解決の課題です。 尚、フィットネスという言葉を良く使いますが、フィットネスとは本来は“健康の維持、増進を目的とした運動”を意味しますが、一般的には"health related physical fitness" すなわち健康に関連する体組成(体脂肪率)、心肺機能、筋力・筋持久力、柔軟性を高める運動を指すことが多い。 従って、健康、ダイエット及びフィットネスは相互関連するもので、所詮は切り離して考えられるものではありませが、「減量の目的」が、医療的な見地から見た健康増進を主眼とするものか、或いは、スポーツパフォーマンスの向上/美容上のボディメイクなのか明確にしておかないと、遠回りしてしまうことがあります・・・運動の効用。 ナイスプロポーション 「女性タレントのダイエット本」や「22時の魔女」、「カスペ!ビューティコロシアム」、「ダイエットコンテスト」などは、例外なく“奇跡の減量”というセンセーショナルな言葉で溢れ、体重のみを謳って体組成値については殆ど触れません。 このようなネット情報やTV番組の影響を受けて、強い痩せたい願望を抱いている女性たちは、過激な食事制限だけによる危険なダイエットに嵌ってしまうのが現状です。 そして、食事制限だけでBMI18まで体重を落としても、上述したようにLBM(筋肉)までもが減少してしまった為に、お臍周りや二の腕のたるみetcの問題が消え去らず、過激なダイエットは益々エスカレートし、遂には “摂食障害” に至ってしまうケースが散見されます。 「ユビキタス社会」と言われる現代社会の中で、誤った情報までもが日常生活の隅々まで普及し、「成長と肥満」を勘違いして、無茶なダイエットをしようとする小中学生までもが急増しています。 2006年にブラジル人モデルが拒食症で死亡し、これが発端となって「痩せ過ぎモデル」についての議論が世界的に過熱しました。“痩せ過ぎモデルは少女達に誤った美の観念を与える危険性がある”として、BMI18未満のファッションモデルのファッションショー出演を禁止するヨーロッパの国々が話題を呼びました。 日本でもこのニュースは大々的に取り上げられましたが、ファッション業界や一般の女性達に直接影響を及ぼすには至らず、「痩せたい信仰」は依然として根強く底流しています。 ところが、日本女性の価値観がこのような体重・ウエスト偏重主義であるのに対し、男性はヒップ・ウェスト比が際立っているプロポーションに女性の魅力を感じているのです。そしてウエストがヒップの70%が理想的と言われる所以は、日本のグラビアモデル、レースクイーンなどは、ほとんどこの比率に合致しているからです。 因みに、ヒップ・ウエスト・バスト比率となると、世界的に文化や個人の価値観の違いによるバラツキが大き過ぎるので、ひと言では語れない問題ではありますが、少なくとも先進諸国でハッキリ言えることは、特に下着のモデルさんは、もし痩せすぎてファッション雑誌向けのモデルよろしく栄養失調みたいに見えたら、下着会社として望まないイメージを与えてしまうためNGとなっています。 でぶでぶ太ったファッションモデルやタレントに憧れたり、魅力を感じたりすることはありませんが、同様にドレスアップ姿の外見はほっそり素敵でも、水着姿になったら下腹タルンタルン、あるいは痩せ過ぎてガリガリなのも如何なものかと思います。 BMIのみならずFat Free Mass(=LBM)にも注目しましょう。 美しいプロポーションは、体重偏重志向からは生まれません! “WC(ウエスト周)”、 “WHR(ウエストヒップ比率)” に加えて、 “BAI” を活用しましょう! そして最終的には、鏡の前で総合的なビジュアルチェックをすることがとても大切です! (註):目視検査、全数検査、自社検査、第三者立入り検査など製品のインスペクションと同じです (^.^) (^_^)v♪ 因みに、ミスユニバースの森理世さんは体重計には乗らず、鏡に映る自分のプロポーションをチェックするだけだそうです。もちろん筋トレも採り入れています。 神田うのさん、米倉良子さんの筋トレも有名な話です。 女性の魅力そもそも女性美とは何でしょうか? 美形ではないのに美しく見える女性と、外形上は整っていても美人に見えない女性がいます。 わたし的には女性の美を表現するとき、水彩画のような女性(静的な美)と油絵のような女性(動的な美)という言葉を使いますが、どちらの場合でも美しさに不可欠な要素は次の通りだと思っています。 1.プロポーション 2.綺麗な肌 3.凛とした立ち振舞い 4.センス 5.教養と聡明さ 6.セクシー(艶やかさ) 加えて、健康体ゆえの幸せオーラからくる美しさや、特に運動を活発にしている女性に良く見られる健康美も凄く素敵だと思います。 更に、ファッション、ヘアースタイル、装身具といった美しさを引き立てる「装い」、美しい歩き方や化粧などのテクニックも、美しさのプラス要素として大事でしょう。 女性にとって、手に入れた美しさを維持することは大事なことですが、古今東西、洋の内外を問わず、美しさを武器にして権力の座に登りつめた女性たちは、お金に糸目を付けずに不老の妙薬を探し求めました。しかし、どんな絶世の美女でも、老化には打ち勝てず、やがて朽ち果てていきます。 そういう意味で、 “加齢美”とはこれらのポイントの集大成であり、女性の究極の魅力だと思っています。残念ながら、現にこれら全てを身に付けた女性には未だかつてお会いしていません。しかし、美容整形テクニックや化粧方法の進化(深化?)により、ただ美しいだけの女性が其処彼処にいらっしゃる中で、ダイエット(=減量)に加えて、これらのポイントの一つでも二つでも身に付けて、それこそ一味違った“いい女”になって貰いたいものです。 <関連記事> 第100回の「初心者のためのウェイトマネジメント」 第96回の「女性の悩み・・下半身太りを解消!」 第3回の「部分痩せって出来ないの??」 |
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