Nice Body Make・・・よもやま話

アクセスカウンタ

zoom RSS 第593回 肥満パラドックス

<<   作成日時 : 2014/01/21 16:35   >>

トラックバック 0 / コメント 0


“過体重/肥満の2型糖尿病患者は、標準体重の患者に比べて総死亡率が低い”と云う所謂「肥満パラドックス」は存在しない。

画像


The New England Journal of Medicine
2014 Jan16
Body-Mass Index and Mortality among Adults with Incident Type 2 Diabetes

背景::
2型糖尿病の発症者における体重と死亡率との関係は、「肥満パラドックス」つまり「正常体重者と比べて過体重や肥満者で死亡率が低い」とする研究が幾つかあり、未解決の侭となっています。

方法:
栄養疫学研究の第一人者と言われるハーバード大学公衆衛生大学院のWalter Willett教授が指揮するアメリカの女性看護師の疫学研究Nurses' Health Study(8970名)および男性医療従事者の疫学研究 Health Professionals Follow-up Study(2457名)の中から、診断時に心血管疾患や癌に冒されていない糖尿病発症者を被験者として調べた。診断直前の体重と身長からBMI(身長m x 身長m ÷ 体重kg)を算出した。BMIの各カテゴリー別の死亡率ハザード比および95%信頼区間を推定するために多変量コックスモデルを用いた。

結果:
平均15.8年の追跡期間中に3083人が死亡した。
BMIカテゴリー18.5〜22.4、22.5〜24.9(参考値)、25.0〜27.4、 27.5〜29.9、 30.0〜34.9、及び ≥35.0に対する総死亡率のハザード比(95%信頼区間)はJ字型曲線を示し、各々1.29(1.05〜1.59)、1.00、1.12(0.98〜1.29)、1.09(0.94〜1.26)、1.24(1.08〜1.42)、1.33(1.14〜1.55)であった。
因みに、禁煙者では線形で各々1.12、1.00、1.16、1.21、1.36、1.56であったが、喫煙経験者では非線形で各々1.32、1.00、1.09、1.04、1.14、1.21であった (相互作用:P=0.04)
ダイレクトな線形トレンドは糖尿病診断時に65歳未満の患者で認められたが、65歳以上の患者では認められなかった

結論:
BMIと総死亡率との関係は上述の結果が示す通りで、診断時に過体重又は肥満の糖尿病患者の方が標準体重の患者と比較して死亡率が低いと云ういわゆる“肥満パラドックス”は認められなかった。

関連記事
第291回の糖尿病患者の体重と死亡率
第484回のポッチャリ型はホントに死亡率が低いのか???











テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

第593回 肥満パラドックス Nice Body Make・・・よもやま話/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる