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zoom RSS 第639回 カロリー制限 vs 老化/死亡率

<<   作成日時 : 2014/04/06 08:26   >>

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『カロリー制限は死亡率と加齢に伴う疾患リスクを抑える』ことが、米国ウィスコンシン大学マディソン校による25年間の長期研究の結果として示されました。
写真左はカロリー制限している27歳のCantoで、右はカロリー制限せず好きなだけ食べている29歳のOwenです。

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カロリー制限をすることによって、短寿命種の単細胞の酵母菌類、ハエ、ネズミなど齧歯類の寿命が40%延びたことが、これまでの研究で報告されています。
米国ウィスコンシン国立霊長類研究センター(WNPRC)は、カロリー制限が加齢に伴う疾患および死亡率に及ぼす影響について、76匹のアカゲザルを使って1989年から25年に亘る長期比較実験を行ないました。

本研究では、7歳〜14歳のアカゲザルを2群に別けて、介入群には栄養失調にならないように配慮しつつ30%カロリー制限の食事を与え、もう一方の対照群にはカロリー制限なく好きなだけ食べさせました。
その結果、対照群では38匹中24匹(63%)が死亡し、介入群では38匹中10匹(26%)が死亡しました。下記は生存率を示すグラフです。
介入群に比べて対照群では、加齢に伴う疾患による死亡率は2.9倍高く、全死因死亡率は1.8倍高いことが認められました。

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米国NIH(国立衛生研究所)傘下のNIA (National Institute on Aging:国立老化研究所)が1987年に開始した120匹のアカゲザルを使って実験した結果では、カロリー制限は健康面での幾つかの利点はあるが、寿命を延ばす効果はないことが報告されています・・・第303回のカロリー制限は長寿の秘訣

NIAの結論と異なる結果が出たことに関し、WNPRCのRichard Weindruch教授、Rozalyn Anderson助教授、Senior ScientistのRicki Colman女史は次のようにコメントしています。

・NIAの実験データを調べた処、対照群の食事は実質的にはカロリー制限である。
NIAの対照群のアカゲサルは、下図が示すように常時WNPRCのアカゲサルよりの体重が軽い。

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・NIA実験では、国立科学アカデミーが作成した標準食摂取チャートから30%カロリー制限しているが、我々の研究ではアカゲザルが食べたがる量を認識した上で、そこから30%カロリー制限している。

・WNPRCの実験では7歳から14歳の青年期のアカゲザルを使っている。

・NIA実験では大人のサルを20匹(介入群10匹、対照群10匹)使っている。このうち、カロリー制限した4匹と対照群の1匹が少なくとも40年もの長い間生存しており、カロリー制限は有効性が無いと結論付けるには当たらない。

マイコメント:
お互いの条件設定の不備や違いにより結果が相反していますが、そろそろ一本化して合同研究すべきではないでしょうかね。

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