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zoom RSS 第771回 急激に減量すると体重は直ぐに元に戻るというのは都市伝説

<<   作成日時 : 2014/11/04 15:39   >>

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現行の食事ガイドラインでは、急速に減量すると直ぐに元の体重に戻るという理由で、時間をかけて地道に減量することが奨められているが、豪メルボルン大学のJoseph Proietto教授が率いる研究チームから、これに待ったをかける研究結果が報告された。
昨年1月にも米医学誌New England Journal of Medicineに、『短期間で一気に減量するのは、ゆっくり時間をかけて地道に痩せるよりも効果が薄いと言うのは神話である』『確かに食事制限の減量効果は大きいが、一般人がダイエットを行う上で、長期に亘って行えるものではない』という米国アラバマ大学の研究結果が掲載されています。

画像


The Lancet Diabetes & Endocrinology
Oct16 2014
The effect of rate of weight loss on long-term weight management: a randomised controlled trial


背景:
急速に減量すると再増加(regain)が速いという見解が広く支持されており、ガイドラインでは肥満治療には徐々に減量することが推奨されている。
本研究では、肥満者において減量速度が減量後の再増加率に及ぼす影響を調べることを目的とした。

方法:
豪メルボルンメトロポリタン病院での2フェーズ(相)、無作為化、非盲検、食事介入試験で、204名(男性51名、女性153名)の参加者が登録された。参加者の年齢は18〜70歳で、BMIは30〜45 kg/m2だった。

第T相試験では、性別、年齢、及びBMIに基づくブロックデザイン(ブロックサイズ2,4,6)で参加者を無作為に二群に振り分けた。
・12週間で速く減量グループ
・36週間で徐々に減量グループ
両群ともに減量目的は15%減とした。

第U相試験では、第T相試験で減量12.5%以上を達成した参加者を対象に、144週間の体重維持試験を行った。

主要評価項目は第U相の144週間で維維した平均体重減少とした。

我々は、両群の完遂者のみを対象にしてITT解析を用いて主要評価項目を調べた。

調査結果:
2008年8月8日から2010年3月9日の期間中、200名の参加者を無作為に「徐々に減量グループ(103名)」と「速く減量グループ(97名)」に振り分けた。
第T相試験でゆっくりグループでは51名(50%)、速いグループでは76名(81%)が12.5%以上の減量を達成し第U相試験に進んだ。

第U相試験を完遂したのはゆっくりグループ43名/速いグループ61名で、下記の通り殆ど元の体重に戻ってしまった。
ゆっくりグループ:71.2% 95% CI 58.1〜84.3
速いグループ:70.5% 95% CI 57.8〜83.2

ITT解析は同様の結果を示した。
ゆっくりグループ:76.3% 95% CI 65.2〜87.4
速いグループ:76.3% 95% CI 65.8〜86.8

第T相試験では、速いグループの中の1名が胆嚢摘除を要する胆嚢炎を発症した。
第U相試験では、速いグループの中の2名が癌を発症した。

解釈:
減量速度は144週間での再増加には影響を及ぼさない。現行の食事に関するガイドラインでは、急速な減量は直ぐに元の体重に戻るという理由で、ゆっくり地道に減量することが奨められているが、これらの知見と一致しない。

マイコメント(ご参考
急速に減量するグループには1日当たり450〜800kcalの低カロリー食、ゆっくり減量するグループには現行ガイドラインに沿ってマイナス500kcal程度の食事が割り当てられました。

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