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zoom RSS 第848回 高タンパク質食品とグリセミック負荷(GL)の組み合わせはダイエット効果を左右する

<<   作成日時 : 2015/04/15 07:07   >>

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米国タフツ大学の研究者が率いる新たな研究によると、我々が食べている高タンパク質食品と高炭水化物食品の種類を少し変えると、長期的な体重増加を防止する上で大きな影響力があるようだ。本研究では、精製された炭水化物の摂取量を変えることで、特定の高タンパク食品が有する体重増加または体重減少の効果が、高まったりたり相殺されることが示唆されている。

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研究論文:
American Journal of Clinical Nutrition
April 8, 2015,
Changes in intake of protein foods, carbohydrate amount and quality, and long-term weight change: results from 3 prospective cohorts

研究チーム
米国Tufts大学、Harvard School of Public Health、Boston Children’s Hospital、Brigham and Women’s Hospital、Harvard Medical School

背景:
食事ガイドラインではタンパク質食品の置き換え(例えば赤肉を鶏肉へ)が推奨されているが、それらは質(グリセミック負荷=GL)にバラツキのある炭水化物を豊富に含んだ食品に変えられる可能性がある。果たしてその様な交換が生じ得るのかどうか、そして長期的な体重増加に如何に影響するのかについては明らかになっていない。第399回 GIダイエットとGLダイエット

目的:
本研究の目的は、タンパク質食品の摂取量の変化、グリセミック負荷(GL)、およびそれらの相互関係が長期的な体重増加にどのように影響するかを決定することであった。

デザイン:
4年毎のタンパク質食品の摂取量の変化、GL、及びそれらが4年毎に体重変化に及ぼす相互作用の関連性について16年〜24年間の追跡調査を行った。
ベースライン時点で慢性病や肥満を発症していない女性看護師および男性医療従事者トータル120,784名を対象とした3つの大規模な前向きコホート研究のデータを用い、喫煙/身体活動/TV視聴/睡眠時間などライフスタイルの変化、BMI、および全ての食事要因を補正した。

結果:
・タンパク質食品は相互に交換されなかった (intercorrelations typically P < 0.05) が、炭水化物では観察された(negative correlation as low as −0.39)

タンパク質食品は長期における体重増加と相関し、赤肉/皮つき鶏肉/レギュラーチーズとは正相関を示した(per increased serving/d, 0.13–1.17 kg; P = 0.02 to P < 0.001)

牛乳/豆類/ピーナツ/卵との関連性は認められなかった(P > 0.40 for each)

ヨーグルト/ピーナツバター/クルミ及びその他のナッツ/皮なし鶏肉/低脂肪チーズ/魚介類では体重減少が見られた(−0.14 to −0.71 kg; P = 0.01 〜 P < 0.001)

GLが高まると50ユニット増加ごとに体重は0.42kg増加し独立した相関がみられた(P < 0.001)

タンパク質食品とGLの変化との間に有意な相互作用が同定された(P-interaction < 0.05)
例えば、チーズ摂取量の増加はGLが高まると体重は増加し、GLが変わらなければ体重は安定、GLに交換(即ちGLを下げる)すると体重の減少が見られた。

結論:
タンパク質食品は、一般的に炭水化物と交換され、タンパク質食品の変化とGLは長期的な体重増加に影響を与えるべく相互作用した。



<解説>

Science Daily
Date: April 9 2015
Choice of protein- and carbohydrate-rich foods may have big effects on long-term weight gain
出典: 米国Tufts大学

米国タフツ大学が率いる新しい研究によると、我々が食べている高タンパク質食品と高炭水化物食品の種類を少し変えると、長期的な体重増加を防止する上で大きな影響力があるようだ。本研究では、精製された炭水化物の摂取量を変えることで、特定の高タンパク食品が有する体重増加または体重減少の効果が、高まったりたり相殺されることが示唆されている。

著者らは、3つの前向き大規模コホート研究・・・女性看護師Nurses' Health Study(1986〜2006年)、Nurses' Health StudyU(1991〜2007年)及び男性医療従事者Health Professionals Follow-Up Study(1986〜2006)・・・に参加した男女120,784名を16〜24年間追跡調査し、精製穀物、デンプン及びsugarsなどグリセミック負荷(GL)の高い食事が体重増加と相関することを最初に発見した。
先行研究では、食品が血糖値を上昇させる程度をあらわす指標グリセミック負荷(GL)と2型糖尿病のような慢性疾患との関連性を示したが、グリセミック負荷(GL)が長期的に体重増加にどのように関係するかは確定されていなかった。


次に、著者らは “GLを変えると、高タンパク質食品と長期的な体重増加との関係に影響するかどうか” を調べた。

「白パン/ジャガイモ/スウィートなど低品質の炭水化物が少量で、且つ、タンパク質が豊富な食品の食事は、減量には効果的だという科学的エビデンスは山のようにある。先ず第一に我々はそれが体重増加の予防にいかに適用できるかを知りたかった」と主筆者Jessica D Smith女史は述べている。

Smith女史らは、タンパク質食品の変化と追跡4年毎の体重増加との関係を初めて見た。
幾つかの重要な結果が認められた。

・赤肉や加工肉の摂取量の増加が、体重増加と最も強く関連していた。

・ヨーグルト、シーフード、皮なし鶏肉、及びナットの摂取量を増やすと、体重減少に最も強く関連した・・・これらの食品はたくさん食べる程に体重増加は少なかった。

・全脂肪チーズ、全乳、低脂肪乳を含む他の乳製品を増やしても、体重への有意な影響は認められなかった。

「乳製品に含まれる脂肪は、体重増加には重要だとは思えない。実際に、低脂肪乳製品をたくさん食べた人では炭水化物の摂取量が増えており、このことが体重増加を促した可能性が考えられる。何年も長期に亘って、低脂肪の乳製品による少なめの摂取カロリーを、炭水化物を増やすことで補てんしたことを示唆している」とSmith女史は言っている。


更に、著者らはタンパク質を豊富に含む食品とGLの変化との相乗効果を特筆している。
例えば、赤肉のような体重増加に結びつく食品のサービングを増やして、同時に白パンのような低品質の炭水化物をたくさん食べることでGLが高まると、食品の体重増加との関連性は相乗効果でいっそう強まった。しかし、野菜と赤肉を一緒に食べてGLを下げると体重増加は幾分なりとも緩和された。

体重減少に相関する魚やナッツ及びその他の食品では、GLが下がると体重減少の効果は高まり、一方GLが高まると体重減少の効果は低減した。
特に、卵やチーズのような食品は平均して体重の変化と結びつかなかったけれども、GLの高い食品と組み合わせて摂取量が増えると体重増加に至った。
他方、卵やチーズの摂取量が増えてもGLが低い食品との組み合わせであれば体重の減少が認められた。

「長期的なウェイトマネジメントと予防にはカロリー計算は最効の戦略ではないという新たな研究が増えているが、我々の研究はそのひとつである。幾つかの食品は体重増加の予防の一助となり、他の食品は悪化させる。もっとも興味深い事は、食品の組み合わせが大きな違いを生むようだ。われわれの知見は、体重増加を予防する上で魚/ナッツ/ヨーグルトのような特定のたんぱく質が豊富に含まれる食品を強調するだけでなく、これら健康的なタンパク質食品の利点を最大化し、併せて卵やチーズ他の食品への新たな利点を創造し、さらに食肉と相関する体重増加を減じるべく、精製された穀物/澱粉/sugarを避けることに焦点を当てるべきであることを示唆している」と上席著者のDr Dariush Mozaffarianは述べている。






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