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zoom RSS 第948回 糖質制限ダイエットは諸刃の剣?

<<   作成日時 : 2016/04/02 19:23   >>

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糖質制限ダイエットの “減量効果” および “心血管疾患リスク” に関しては、例えば「第921回 長期的な減量効果における低脂肪食の優位性」「第893回 体脂肪を減少させるには脂質と糖質どちらを制限するのが良いか」「第849回 商業ベースのダイエットプログラムの有効性」「第744回 糖質制限ダイエットに朗報」「第718回 超低炭水化物食 vs 低脂肪食」「第682回 アトキンス・ダイエットをレビューしてみました」「第601回 減量効果における糖質制限ダイエットの優位性」「第358回 やっぱり高タンパク食にはメリットがある」な「第349回 低炭水化物-高タンパク食vs心血管疾患リスク」などを含む数多くの研究論文が公表されていますが、その内容はマチマチで統一的な見解は未だ見出されていません。ノルウェーOslo大学Mansoor et al.はこのような現状を鑑み、1,369名を対象とした先行研究11件のランダム化比較試験のメタ解析を行いました。
その結果、「低脂肪食と比べて、低炭水化物食の方が減量効果は大きいが、心血管疾患の重要なリスク要因であるLDL(悪玉)コレステロールが増加する」ことが分かったそうです。

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Br J Nutr 2016 Feb
Effects of low-carbohydrate diets v. low-fat diets on body weight and cardiovascular risk factors: a meta-analysis of randomised controlled trials

低炭水化物食が体重と心血管疾患リスクに及ぼす影響については、先行研究で示された結果にはバラつきがあり不明確である。本研究では、低炭水化物食 (vs 低脂肪食)が体重減少と心血管疾患リスクに与える影響を評価するため、ランダム化比較試験(RCT)のメタ解析を行った。医学・薬学系の文献データベース“MEDLINE”(米国国立医学図書館)及び“EMBASE”(Elsevier Science社)、並びにランダム化比較試験のシステマティックレビューが 収載されている“Cochrane Library”を検索した。
選択基準は、ランダム化比較試験、炭水化物の摂取量がトータルカロリーの20%未満、グループ被験者数20名以上、健常者、介入期間6ヶ月以上とした。
個々の研究結果はランダム効果モデルを用いて加重平均差(WMD)としてプールした。
適格基準を満たしたのは全部で1,369名を対象とした11件のランダム化比較試験であった。
体重(加重平均差 -2·17 kg; 95 % CI -3·36, -0·99)と中性脂肪(加重平均差-0·26 mmol/l; 95 % CI -0·37, -0·15)は、低脂肪食群に比べて低炭水化物食群の方がより大きく減少した。
HDLコレステロール (加重平均差0·14 mmol/l; 95 % CI 0·09, 0·19) とLDLコレステロール(加重平均差0·16 mmol/l; 95 % CI 0·003, 0·33)は、低脂肪食群に比べて低炭水化物食群の方がより大きく増加した。
体重とLDL-Cはいずれも心血管疾患の重要なリスク要因であるが、低炭水化物食は減量促進/LDL-C増加という相反作用を併せ持っていることがメタ解析で分かった。
低炭水化物食の有用なポイントのみに目を奪われることなく、LDL-C増加による有害効果と比較相殺して考察しなければならないことを本試験結果は示唆している。

<ご参考>
本研究はエビデンスのヒエラルキーとしては、下表が示す通り最上位に位置します。

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