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zoom RSS 第953回 急激な減量はリバウンドしやすい??

<<   作成日時 : 2016/04/21 06:01   >>

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問: “早く痩せるとリバウンドしやすい” って本当ですか?
答: いいえ!

米国アラバマ大学のDr Krista Casazzaは、 “肥満に関する7つの神話” の1つとして、「急激な減量は時間をかけて徐々に痩せるよりも長期的な効果が低い」を挙げています。
論文full Textには、『“超低カロリー制限食で速く痩せるグループ” と ”低カロリー制限食(800〜1200kcal/1日)でゆっくり減量するグループ” を短期(1年未満)及び長期(1年以上)に比べたランダム化比較試験のメタ解析を行った。その結果、短期的には超低カロリー制限食群の体重減少は低カロリー制限食群より有意に大きかったが(16.1%減 vs 9.7%減)、長期的には有意な群間差はなかった』と書かれています。
同博士はエビデンスとして次の二つの研究論文を引用しています。

一つは、デンマークRoyal Veterinary and Agricultural大学のAstrup et al.の研究で、『時間をかけてゆっくり減量する方が、短期間で減量するより減量後の体重維持にベターであると一般的に信じられている。しかし、ウェイトマネジメントのファーストステップとして、より速く/より大きく減量するほうが、減量後の体重維持に利があることが1~2年間の追跡調査で明らかになった』と報告されています。

もう一つは、米国Florida大学のNackers et al.による研究では、“Slow群に比してより速く/より激しく減量する方が、短期的にも長期的にも減量効果は大きく、長期的な体重維持にも優れ、且つ、リバウンドしやすいということもないこと”が報告されています。内容骨子は『平均年齢59.3歳の肥満女性(BMI:36.8)を対象に、6ヶ月のライフスタイル介入の後で1年間の追跡調査を行った。速く痩せる群(Fast:週当たり0.68kg以上の減量;69名)、中程度群(Moderate:週当たり0.23kg以上/0.68kg未満の減量;104名)、及びゆっくり痩せる群(Slow:週当たり0.23kg以上の減量)の3群に割り付けた。体重減少の平均値は、6ヶ月の時点ではFast群-13.5 kg/Moderate群-8.9 kg /Slow群-5.1 kgで、18ヶ月の時点ではFast群 -10.9 kg/Moderate群 -7.1 kg /Slow群 -3.7 kgで有意な群間差があった。6ヶ月および18カ月の時点でリバウンドでは、Fast群2.6 kg/Moderate群1.8 kg /Slow群1.3 kgで有意な群間差はなかった』ということです。


最近では、同様に豪メルボルン大学のJoseph Proietto教授が率いる研究チームからも、短期で減量すると直ぐに元の体重に戻るという理由で、時間をかけて地道に減量することを奨める現行の食事ガイドラインに、“待った”をかける研究結果が報告されています。
年齢18〜70歳、BMI:30〜45 kg/m2の204名(男性51名、女性153名)を対象にして、第T相試験では、12週間で速く減量グループと36週間で徐々に減量グループの二群に無作為に割り付けて目標15%減の減量プログラムをやってもらい、第U相試験では、第T相試験で減量12.5%以上を達成した参加者を対象に144週間の体重維持試験を行った。
その結果、減量を短期でやろうが長期でやろうが、リバウンドへの影響に有意な群間差はないことが確かめられました。


今回新たに紹介するのは、オランダMaastricht大学メディカルセンターによる研究報告です。肥満者が減量する場合、短期間で早く痩せるか、時間をかけてゆっくり痩せるかで、その後の体重再増加に影響を与えるかどうかが調べられましたが、矢張り有意な群間差は認められなかったという結論です。

Obesity (Silver Spring) 2016 Feb
The effect of rate of weight loss on long-term weight regain in adults with overweight and obesity.

目的:
過体重/肥満者の減量速度がリバウンドに及ぼす影響を調査した。

方法:
BMI 28〜35の57名を無作為に2群に割り付けた・
・低カロリー食(LCD)1,250kcal 期間12週間でゆっくり減量
・超低カロリー食(VLCD)500kcal 期間5週間で速く減量
減量期間後の4週間は維持カロリー食とし、その後9ヶ月の追跡調査を行った。
体重と体組成値はベースライン時と各期間後に測定した。

結果:
両群の体重変化はほぼ同じだった。
LCD群: -8.2 kg、VLCD群: -9.0 kg、P = 0.24

追跡調査後の体重増加は有意な群間差は認められなかった。
LCD群: 4.2 kg、VLCD群: 4.5 kg、P = 0.73

FFM(除脂肪体重)の減少率はVLCD群の方が大きかった。
LCD群: 8.8% kg、VLCD群: 1.3% P = 0.034

結論:
両群の体重変化は同様で減量速度はリバウンドに影響しなかった。体重再増加については群間差はなかった。しかし、食事制限後の除脂肪体重の減少は、ゆっくり痩せたグループより、早く痩せたグループの方が大きかった。






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