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zoom RSS 第970回 運動はサイトカインとは関係なくインスリン感受性を高める

<<   作成日時 : 2016/09/21 15:04   >>

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Medicine & Science in Sports & Exercise:
July 12, 2016
Exercise Improves Insulin Sensitivity in the Absence of Changes in Cytokines

目的:
有酸素運動によるトレーニングがメタボリックシンドローム患者のインスリン感受性に与える利点は、少なくとも部分的には、サイトカインの変化に関連している。
最近の研究で同定されたフラクタル/オメンチン/オステオポンチンといった新しいサイトカインが、グルコース恒常性に大きく関与し、運動誘発性のインスリン感受性の変容に貢献する可能性が示唆されている。したがって、本研究の目的は、運動後の骨格筋RNAの発現とこれら新サイトカインの血漿濃度を調べて、その変化が “インスリン感受性の運動誘発性変化”と相互関係しているかどうか調べることである。

方法:
メタボリック症候群の女性11名と健康な女性10名を被験者として、6ヶ月の有酸素運動トレーニング介入試験を行った。
トレーニングの内容は、Heart Rate Reserve(HRR=安静時心拍数と最大心拍数の差)の65%-85%で45分間I週3回とした。
トレーニングの前後に、インスリン感受性(M-value during hyper‐insulinemic euglycaemic clamp法)、サイトカインの血液循環レベル(静脈血サンプル: レプチン、アディポネクチン、オメンチン、フラクタルキン、オステオポンチン)を調べた。
筋生検でのこれらサイトカインのRNA発現はサブグループ(メタボリック症候群6名、健康体6名)で調べた。

結果:
ベースライン時の対照群(健康女性)のオメンチン血漿濃度85.8±26.2ng/ml、アディポネクチン血漿濃度5.0±1.7mu]g/mlに対して、メタボリックシンドローム群ではそれぞれ51.1±27.1及び3.6±1.1で、対照群の方が有意に高かった。レプチン濃度は対照群18.7±11.5ng/mlに対してメタボリックシンドローム群は53.0±23.5で、対照群の方が低かった。インスリン感受性の指標M値は、対照群8.1±1.9mg/kg/minに対してメタボリックシンドローム群4.0±1.7で、対照群の方が有意に高かった。

運動は両群のM値を有意に改善した(P<0.01)が、血漿中サイトカインおよび骨格筋RNA発現レベルは変わらなかった。
サイトカインレベル/RNA発現レベルとM値の間には関連性は認められなかった(P>0.05)

結論:
メタボリック症候群と健康な女性の両者ともに運動することでインスリン感受性は改善するが、フラクタル/オメンチン/オステオポンチンなど新規サイトカインの血漿およびmRNA発現レベルには変化は認められなかった。

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