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zoom RSS 第971回 脂質特性からカロリー制限後の長期血糖改善が予測できる

<<   作成日時 : 2016/09/22 09:57   >>

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American Journal of Clinical Nutrition
First published August 10, 2016
Distinct lipid profiles predict improved glycemic control in obese, nondiabetic patients after a low-caloric diet intervention: the Diet, Obesity and Genes randomized trial

背景:
減量の一つの目的は、肥満患者の2型糖尿病リスクを低減することである。しかし、長期的な血糖値の改善との関係は不明である。

目的:
我々は、減量中の脂質組成の変化と長期的な血糖値改善との関連を評価した。

デザイン:
欧州8ヶ国の無作為化対照試験(食事介入)に参加した非糖尿病性肥満者383名の血漿中のリピドーム(細胞中に存在する全脂質分子)を、ベースライン時/8週間の低カロリー食(1日当たり800〜1000kcal))による減量後/6ヶ月間の減量体重の維持後に調べた。

結果:
ベースライン時に脂質特性が同等でも、減量および血糖改善の能力に違いがあることが2群間で同定された。
つまり、一方のグループでは、有意な血糖改善(インスリン抵抗性指数HOMA-IRの平均変化−0.92; 95% CI: −1.17, −0.67)が見られたが、もう一方のグループでは改善は認められなかった(−0.26; 95% CI: −0.64, 0.13)
これらの違いは低カロリー食後1年以上も続いた。
松田指標、空腹時インスリンレベル、空腹時血糖値など他の評価項目でも同じ結論に至った。
2群間の有意差は脂肪細胞生検におけるレプチン遺伝子発現で示された。
BMI、体重、脂肪量など体重関連の評価項目でも有意な群間差が認められた。
脂質特性から6ヶ月の減量維持後にどの被験者がインスリン抵抗性になっている可能性があるか予測できた(ROC曲線化面積71%; 95% CI: 62%, 81%)
このモデルは臨床データのみのデータより優れていた(ROC曲線化面積61%; 95% CI: 50%, 71%; P = 0.01)

結論:
本研究では、非糖尿病性の肥満者が減量や血糖値改善を目的として、低カロリー食を続けた場合の脂質特性について報告している。
8週間の低カロリー食を実行中に脂質の変化を見ることで、被験者の減量維持期間6カ月後のインスリン抵抗性を予測することができた。
低カロリー食で減量中の脂質組成を見極めることでノンレスポンダーを識別できるので、臨床医にとって更なる介入で代謝アウトカムを管理し、長期アウトカムの改善、ひいては2型糖尿病を予防する一助となろう。

マイコメント
減量や2型糖尿病予防には糖質量のみに重きを置く「ワンポイント」のアドバイスは不十分のようだ。





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