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zoom RSS 糖質制限ダイエットの優位性(T2D)??

<<   作成日時 : 2017/10/01 06:54   >>

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2型糖尿病患者を対象とした試験群を体系的にレビュー/メタ解析した結果、「3〜6ヶ月の短期では炭水化物の摂取量を減らすことでHbA1cは低下したが、長期的には高炭水化物食と比較して違いは無いこと」、「短期/長期での減量やLDLコレステロールについては低炭水化物食に優位性はないこと」がコペンハーゲン大学病院から報告されました。

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BMJ Open Diabetes Res Care
Feb23 2017
Systematic Review and Meta-analysis of Dietary Carbohydrate Restriction in Patients with Type 2 Diabete

目的:
栄養療法は2 型糖尿病患者の自己管理教育において非常に重要である。
低GI値の炭水化物が推奨されているが、理想的な炭水化物の摂取量は明らかになっていない。
本研究では、2型糖尿病患者を対象として、低〜中程度の炭水化物食(LCD:エネルギー比率45%未満)と高炭水化物食(HCD:エネルギー比率45〜60%)を比較するメタ解析を実施した。

研究デザインと方法:
対象期間を2004〜2014年としてCochraneライブラリデータベース、EMBASEおよびMEDLINEに記載の“HbA1c、BMI、体重、LDLコレステロール、QOL、並びにアトリションに関するガイドライン/メタ解析/ランダム化試験”を体系的にレビューした。

結果:
合計1376人を被験者とする10件の無作為化試験を同定した。
介入後3〜6ヶ月では、HbA1cは高炭水化物食群(95% CI 0.06<0.7 mmol/mol>〜0.63<6.9 mmol/mol>)に比較して低炭水化物食群(3.7 mmol/mol)は0.34%低かった。炭水化物の制限が大きければ大きいほどグルコース低下効果は大きかった(R = -0.85、p <0.01)。しかし、1年及びそれ以降では、HbA1cに群間差は認められなかった。
BMI /体重、LDLコレステロール、QoL、およびアトリション率に関しては、低炭水化物食と高炭水化物食の効果は介入を通して同様であった。

Limitations(限界):
グルコース低下薬、栄養療法、食事に含まれる炭水化物の量、GI値、脂肪およびタンパク質の摂取量、ベースラインのHbA1c、および処方された食事への遵守は総てアウトカムに影響を及ぼし得る。

結論:
高炭水化物ダイエットと比較して低〜中程度の炭水化物ダイエットは、介入初年度では2型糖尿病の血糖コントロールに大きな影響を及ぼす。而も、炭水化物の制限が大きければ大きいほど、グルコースの低下はより大きくなることが明らかになった。
しかし、長期での血糖コントロール、及び短期/長期での体重やLDLコレステロールについては低炭水化物食の優位性はない。

補足説明
被験者の平均年齢58歳、49%は男性、大半は肥満(BMI平均26 for Asian/37 for American)
これら研究は総て外来ベースで行われた(not metabolic chamber)
食事内容は被験者の自己報告

本研究対象の10件の無作為化試験は次の通り:

USA/Davis et al/試験期間12ヶ月(14,24)
…介入群の食事構成:at 6 months 34% carb, 43% fat and 12 months 33% carb, 44% fat


Sweden/Guldbrand et al/24ヶ月(15,25)
…at 6 months 25% carb, 49% fat, 24% protein and 12 months 27% carb, 47% fat, 23% protein


New Zealand/Krebs et al /12ヶ月(16)
…at 6 months 45% carb, 22% protein and 12 months: 45% carb, 21% protein


Israel/Elhayany et al/12ヶ月(21)
…randomized to 35% carb, 45% fat, 15–20% protein


Australia/Larsen et al/12ヶ月(17)
…at 3 months 40% carb, 28% protein and 12 months 42% carb, 27% protein


USA/Iqbal et al/24ヶ月(22)
…at 6 months 35% carb, 43% fat and 12 months 40% carb 33% fat


USA/Saslow et al/3ヶ月(18)
…14% carb, 58% fat, 24% protein


Australia/Tay et al/3ヶ月(19)
…14% carb, 54% fat, 27% protein


日本/山田悟医師/6ヶ月(20)
…30% carb, 45% fat, 25% protein


Canada/Wolever et al/12ヶ月(23)
…39% carb, 40% fat, 19% protein

(注)
炭水化物の制限目標は平均すると25%(範囲14〜40%)
自己報告によると、3〜6ヶ月の介入試験では平均30%(範囲14-45%)、1年間の介入試験では平均38%(範囲27-45%)
3件の試験(15,16,22)では2年間の追跡調査が行われているが、自己報告された炭水化物の摂取量は1年後に比べ2年後では、42%→48%[15]に増加、27%→ 31%[22] に増加、または45%で高止まり[16]
5件の研究(14,17,19,21,22)では、身体活動量を増やすように指導


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