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zoom RSS 第1041回 食後の運動が血糖管理に及ぼす効果(T2D)

<<   作成日時 : 2018/02/10 19:07   >>

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ウォーキング!
中強度のジョッギング!
HIIT!
高強度の筋トレ!
食後の血糖管理に最も有効な運動は何でしょう?

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Sports Medicine
2 February 2018
The Effects of Postprandial Exercise on Glucose Control in Individuals with Type 2 Diabetes: A Systematic Review

背景:
食後高血糖の調節は2型糖尿病の人たちにとって大きな関心事である。運動による筋収縮を介してグルコース取込みが促がされて食後高血糖は低減するが、食後の運動の最適なタイミングや方法について意見の一致が見られず、そのためガイドライン作成には至っていない。

目的:
食後の運動が2型糖尿病患者の血糖調節に及ぼす影響についての諸文献を統合し体系的レビューを行った。

方法:
2017年2月17日に電子データベースを検索した。選定基準は、(1)無作為化クロスオーバー試験であること、(2)2型糖尿病と診断された被験者であること、(3)標準食が割り当てられていること、(4)食事の3時間以内に運動が開始されていること、(5)被験者はインスリン治療されていないこととした。

結果:
選定基準を満たしたのは12件の研究(男性108名/女性20名/不明7名)だったが、内容的にはタイミング、継続時間、強度、モダリティ、および血糖測定に大きなバラツキが見られた。食後の有酸素運動(11研究)では、曲線下の短期グルコース面積は3.4〜26.6%減少、24時間の高血糖発症率は11.9〜65%減少した。筋トレ(2研究)では、曲線下の短期間のグルコース面積は30%減少、24時間の高血糖発症率は35%低下した。

結論:
食後の運動は2型糖尿病患者の血糖調整を改善する有効な方法であると考えられる。中強度での長時間(45分以上)の有酸素運動で最も一貫した効果が見られた。筋トレも効果的なモダリティであるようだ。 2型糖尿病の人は、1日の最大の食事の後にエネルギー消費を高めることに焦点を当てることを薦める。この体系的レビューの結果を確認し、臨床医に具体的な運動の推奨事項を提供するには、更なる多くの研究が必要である。

マイコメント
食後の運動による血糖値の変動(改善)を、強度別・タイミング別・パターン別に取りまとめると下記の通りとなります。

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運動強度が増すと血糖変動に大きなバラツキが見られる。
その理由としては、過負荷や漸進性といった原則に基づいて高強度のトレーニングを行うことで諸々の利点がもたらされるが、一方では遵守性や継続性の問題が背中合わせにあることが考えられる。
筋トレ強度は上表に明記されていないが、参照文献を読むと1RMの75%となっている。高強度であればもっと大きな血糖変動が期待できるかも知れないが、やはり遵守性/継続性といった二律背反の問題は看過できないであろう。
何でもかんでも高強度の筋トレを薦める筋トレ馬鹿が散見されるが、最優先して考えるべきは”目的に見合った個別性“であることは言うまでもあるまい。
因みに、これ以上の運動には危険性が伴うという運動強度や運動量の上限を『安全限界』、これ以下では運動による効果が見込めないという下限を『有効限界』という。運動プログラムの自由度は身体条件の悪い人ほど小さい。高齢者や健康に問題がある人ほど、許容される運動の条件は狭まり、条件を厳密に規定する必要がある。





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