第1回 ダイエットの概念


Updated at 2017/12/2

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ダイエットの意味

英単語「diet」の意味を研究社の新英和中辞典で調べてみると、日常の(飲)食物、(治療・体重調節などのための)規定食、特別食、食事療法や食事制限と記載されています。
因みに、最初を大文字にして定冠詞を付けると(the Diet)国会と言う意味になります。

他方、ヤフーやGoogleで「ダイエット」とカタカナ入力すると、ウェブ検索結果は約72,100,000件あり、そこでは糖質制限ダイエット、ダイエット食品、ダイエット運動、ダイエット器具、ダイエットエステ、ダイエットサプリなど色々な使い方をされており、実際的には大多数の人たちは「ダイエット」を「減量あるいは体脂肪を減らして痩せる」という意味で使っていることが分かります。

それではOxford英英辞書はどうでしょうか?

1.The kinds of food that a person, animal, or community habitually eats.

2.The activities, pastimes, etc. in which a person or group habitually engages.

3.A special course of food to which a person restricts themselves, either to lose weight or for medical reasons.

因みに、ケンブリッジ英英辞書では、上記1の部分は “the food and drink usually eaten or drunk by a person or group” と記載されています。

具体的な例を挙げると 、“healthy diet” は「健康的な飲食物/食生活」、“ on a diet” は「食事制限中」といった意味になります。

纏めますと、『diet』とは「日常的な飲食物」および「減量や医学的理由による食事制限」だけでなく、「習慣的なactivities(活動)やpastimes(気晴らしやレクリエーション)」という意味も含まれているのです。


扨て、学問分野や個人の感性の違いで、現実的には矛盾する定義が創造されるのは世の常ですから、この場で目くじら立てて学究的に論争を繰り広げる積りは毛頭ありません。しかし、ただ単に“正しいのはこれだ!と私見を押し付けるのではなく、読者に混乱と誤解が生じないように、自分の意見や考え方はいかなるエビデンスを前提としているのか、少なくとも定義を明確にしておくことは大切だと思います。


それでは当ブログのスタンスを明確にしておきます。

・カタカナの『ダイエット』
上述したように、圧倒的大多数の人が現に “ダイエットとは“体脂肪を減らしてスリムになること” という意味合いで使っています。。
本来、言葉とは意思伝達の手段であり、同じ認識で使っているかどうかは非常に重要なことです。従って、グラス(Glass)が一般的にはガラスではなく飲むグラスを指すように、ダイエットも新しい造語/外来語として位置づけ、基本的に共通認識を第一義として「痩身・減量」という意味で使っていきます。

・英単語『diet』
前後の文章を見て「食事、食事制限、食事療法、規定食、食習慣、食生活」のいずれか、又は、稀ではありますがカタカナの「ダイエット」を訳語として当てていきます・・・必要に応じて注釈を加えます。

・更に、米国スポーツ医学団体ACSMが、公式文書の中で『Weight Management』という言葉を使っていることから、米国フィットネス界では、「diet」と云う言葉と差別化して、Weight Managementという言葉が使われています。
ウェイトマネジメントとは、「食事制限や身体活動によって、肥満防止・減量・減量後の再肥満防止をする」ことです。

・このように当ブログはこれらの言葉を使い別けていきます。


<追記>
dietの概念として「減量」「体脂肪の減少」「運動によるLBM維持」が包含されるという意見もあります・・・The Goals of Dieting by Mr Lyle McDonald


いわゆる失われた20年の中で、環境変化に適合しない中小企業の多くが市場からの撤退を余儀なくされました が、あなたもいつまでも“ダイエットの本来の意味は食事である” とか “ダイエットはexerciseではありません” と一方的に決めつけず、そろそろ四角い頭を丸くした方が良いのじゃありませんか。

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