第26回 ミネラルウォーターと水道水


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ミネラルウォーターは、コンビニのドリンク類の中でも売れ筋商品となっています。
無味無臭の水なのにどうしてなのでしょう?
もしかして、清らかなオアシスや山深い湧き水を、そのまま瓶詰めしているものと誤解していませんか?
ミネラルウォーターは、食品衛生法により、塩素殺菌、高熱殺菌、合成ミネラル添加などの幾つかの工程を経て、元の水とは大凡かけ離れたものになっています。
ミネラルを含む炭酸塩は、過熱すると炭酸が二酸化炭素になり逃げていくので、残されたミネラルは溶けていられなくなり、さらに塩素や紫外線なんかの反応性の高い衛生処理を受ける過程で消滅していきます。もはやミネラル除去済み水と言ってしまっても過言ではないでしょう。そんな水に健康をどうにかする効果はありません。

最近は、水道水がもっとも安全な水だということが、どうやら忘れられているようです。
ミネラルウォーターは食品衛生法では、清涼飲料水に分類され、その製造基準は18項目です。
一方、水道水は、食品衛生法ではなく水道法の「水質基準に関する省令」というもので決められており、製造基準はミネラルウォーターの3倍以上の50項目からなっています。鉛、ヒ素、亜鉛、ホウ素は5倍も水道水の方が厳しい基準値であり、フッ素、マンガンでも、2.5~4倍も水道水が厳しくなっています。水道水はちょっぴりカルキ臭いという理由で、ミネラルウォーターを嗜好品として飲むのは結構だと思いますが、健康上の理由から愛飲したり、炊飯に使ったりするのは、どうかと思いますよ!

一方、昔から「水が合わない」という言葉があります。
海外旅行先で下痢をすることがよくありますが、その原因はなんでしょうか?
硬水? 衛生度? それともカルキ?
日本の水道水は軟水です。しかし、国に依っては、水の硬度つまり鉱物の含まれている割合が高い水道水があり、それが下痢の原因にもなります。たとえば韓国やイタリアがそうです。その他に、発展途上国での老朽化した水道管や貯水槽の汚れや、残留塩素が高いケースもあります。貯め水で食器を洗う屋台の不潔さもあります。また、中東湾岸産油国では、発電所とパッケージでデサリネーションプラント(海水を淡水化)が建設されていますが、そこで作られた水は清潔なのですが不味かった。
こう云う理由であれば、特に海外ではミネラルウォーターを飲む方がBetterでしょう!

<参考記事>
第62回の「飲料水に関する5つの迷信」