第48回 筋肥大トレーニングは「強度」なのか「量」なのか?


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「強度」の代表的なトレーニング方法は、High Intensity Training(Hit)と云う「1週間に1回、高強度で全筋肉群を集中的に鍛える」やり方で、これはマイクメンツァーが考案したものです。マイクメンツァー(写真)は、ミスターオリンピアでは優勝経験はないものの、1979年の大会では2位の実績を誇っています。6連覇を成し遂げたドリアンイエツは、マイクメンツァーが提唱する高強度トレーニング方法を採り入れていました。
一方、7度の優勝経験を誇る「量」の提唱者であるアーノルドシュワルツェネッガーとは、トレーニング理論について幾度となく衝突を繰り返していたことは有名な話です。今でも「強度か量か?」の議論は賛否両論で、トレーニング界の課題の一つです。

このテーマについては、私はもっと単純に考えています。
「強度or 量」・・・どちらでも現に筋肥大は起っている!!
「どちらがベスト」ではなく、「どちらもベター」である!

その理由を、ちょっと違った角度から説明します。
我国の剣術の流派を見ると、愛州移香斎の興した陰流、中条長秀の中条流、飯篠長威斎の神道流を三源流として、小野派一刀流、北辰一刀流、神道無念流、馬庭念流、示現流、柳生新陰流など主だったものだけでも凡そ77流派ありますが、いずれの流派でも頂点を極めた者はさすがに強い。
どの流派が最強かという話題がよく出ますが、どの流派が強いと云うことよりも、むしろ個人の素質・努力・力量によるところが大きいのではないかと思っています。もし本当に最強の流派があれば、長い剣術史の中で一つの流派に淘汰されていたはずです。
その時々で、或る流派から強い者が出れば、その流派が隆盛を誇っただけです。

トップクラスのボディビルダーについても、同様のことが言えるのではないでしょうか。
ミスターオリンピアの歴代のチャンピオンを見ても、トレーニング方法は各人各様で、その人の素質+力量+努力によって頂点に登りつめているのです。

そして最後に、どんな分野においても言えることですが、いかなる方法であれ頂点に登りつめた時点の成功談として、自分がやってきたことがベストだとコメントするのが人の常です。

追記(2014.4.30)
上記は雲の上のトップビルダーについての話であり、彼らのトレーニングは強度であれ量であれ、われわれ素人に真似できるようなレベルではありません。一般の人には “第46回の筋量アップのトレーニング” が参考になると思います。