第67回 ミドルエイジに朗報・・・低強度インターバルトレーニングの効果大なり!


高強度インターバルトレーニング(HIIT)については、第9回の「EPOCの真相」第10回の「インターバルトレーニング」を参照してください。
HIITの総運動量そのものは高くないのですが、従来型の持久力トレーニングと同様に、骨格筋の酸化容量を高める効果があることは御貴承の通りです。このトレーニングは、主に若いアクティブな人を対象にして、運動負荷を変えながらオールアウトするやり方で、それは誰にでも実行できるものではありません。そこで、非アクティブ関連疾患のリスクの高い中年世代を対象として、低ボリューム、最大下運動の負荷、一定の負荷で行う運動が、骨格筋の酸化容量とインスリン感受性に及ぼす影響についての研究が行われました。

その結果、負荷を変えずに低ボリュームで行うインターバルトレーニングは、普段は余り体を動かさないミドルエイジにとっては、代謝を向上し非アクティブ関連疾患のリスクを低下させる為には、実践的で時間効率の良い戦略だと言うことが判明しました。

<実験条件設定>
被験者はSedentaryの健常者7名(その内3名は女性)
平均年齢45歳±5
BMI27±5
VO2ピーク30ml±3
テスト期間は2週間
サイクリングを計6セッション
各セッション10 x1分
強度は最大酸素摂取量の60%以下
インターバル1分
針生検サンプル(Vastus Lateralis)採取はトレーニング前と最後のセッション後72H以内

<結果>
プロテイン含有のクエン酸合成酵素とチトクロム酸化酵素のサブユニット IVが作用し、筋肉の酸化容量はトレーニング後にMax35%増加した。
転写性の活性化補助因子PGC-1は運動後Max56%高まった。
転写性の活性化補助因子RIP140は変化がなかった。
GLUT4プロテインはMax260%高まった。
ISI(HOMA)をベースとしたインスリン感受性はMax35%高まった

参考資料
Medicine & Science in Sports & Exercise
American College of Sports Medicine
「Low-Volume Interval Training Improves Muscle Oxidative Capacity in Sedentary Adults」
Mar25 2011

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