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zoom RSS 第94回 乳酸はエネルギー源である!

<<   作成日時 : 2011/05/03 07:00   >>

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運動生理学・スポーツ科学の分野は急激に進歩していますが、一般レベルには、未だ未だ多くの最新情報が、幅広く浸透していない事実をお話ししましたが、乳酸についてもそうです。

従来の考え方は、
解糖系では、ピルビン酸の生成速度が処理能力を超えると、処理出来ない分は乳酸に変換される。そして乳酸が一定の濃度以上溜まると、組織や血液が酸性に傾き、細胞の活動が低下し、筋の収縮が停止してしまう。このように乳酸は疲労物質以外の何物でもなく、何ら良い点は無いと云うのが従来の考え方でした。

現在では、
乳酸は解糖系代謝で常に生成されており、酸化系代謝でエネルギー源として消費されると云う考え方が、運動生理学の分野で有力な理論となっています。 
つまり、速筋線維で発生した乳酸は、遅筋まで運ばれ、遅筋線維が乳酸を酸化代謝して、エネルギーを作り出す。この乳酸の移動と有効利用の理論は「乳酸シャトル」と呼ばれています。因みに、乳酸の蓄積は、強さのバランスつまり解糖系代謝より酸化系代謝の速度が遅いため、生じると考えられています。

それでは具体的に実践面で考えてみましょう。
乳酸の蓄積が、筋肉の疲労と大きく関係していることは事実ですから、有酸素系と解糖系が混成する運動競技に於いて、能力と体力の向上を考える場合は、乳酸と上手く付き合って行かなければなりません。
先ず、乳酸の蓄積の観点から、速筋(白筋)と遅筋(赤筋)の違いについて整理します。
解糖系の速筋は、乳酸を生成・蓄積させるが、短距離走や重量挙げなどのパワー系スポーツのように、息を止めて力を瞬発的に使う無酸素運動に最適である。
遅筋は、乳酸が発生すると直ちに酸化系代謝し、乳酸が蓄積しないので、持久力運動に優れている。更に、速筋で発生した乳酸をエネルギーとして利用します。

乳酸を蓄積させない方法
・ 糖質消費の減少(乳酸濃度を抑制)
・ 乳酸酸化能力の向上(乳酸の酸化・消費の促進)
・ 耐乳酸能力の高揚(乳酸高濃度の状態維持)

どの能力を高めるのがベストかは、競技種目により異なるし、トレーニング方法も異なります。個人の目標設定をし、最適なトレーニング方法で実行するのが、運動生理学・スポーツ科学に基づくトレーニングです。例えば、マラソンなどの長距離走では、乳酸を貯めないようにし、且つ乳酸酸化能力を高めることが必要です。一方、短距離スプリントやウェイトリフティングなど短時間・高強度のスポーツ種目では、作られた乳酸が多ければ多いほど、生み出させるエネルギーが多いので、乳酸を素早く蓄積し、且つ、大量の乳酸に耐える能力「耐乳酸能力」をつけるためのトレーニングが必要です。高強度・短時間運動を繰り返す、インターバルトレーニングは耐乳酸トレーニングの基本です。

LTとは何ですか?
乳酸性作業閾値(Lactate Threshold)のことで、この運動強度を超えれば乳酸が発生してつらくなる境界となる運動強度のことで、血中乳酸濃度が3mM(ミリモル)に達した時点をさします。

OBLA(Onset of Blood Lactate Accumulationとは:
同じく運動強度を示す指標として用いられ、血中乳酸濃度が4mM(ミリモル)に達した時点を血中乳酸蓄積開始点(OBLA)と呼びます。









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