第181回 リバウンドは都市伝説ではない!


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リバウンドするかしないかは、単純に意志が強いか弱いかだけの問題だ!
このように高を括っている人がいます。
過酷な減量に耐え得た経験のある私もその中の一人でした。
しかし、単に無知だっただけで、実はレプチン、コルチゾル、インスリン、グレリンetcが引き起こす様々な体内変化を過小評価していました。
然はさり乍ら、それらのホルモンが基礎熱力学のエネルギー保存則を超越すると云う意味ではありません。

◆ ホメオスタシス(Homeostasis)
ホメオスタシスとは、取り巻く環境が変わっても、体温維持、血糖値の調節など生命維持のために重要な機能を常に正常に保とうとする、人間が本来持っている作用のことです。
過度のダイエットを行うと、摂取カロリーの減少や体重の急激な変化に伴って、ホメオスタシスの作用が顕著に起こります。

◆ リバウンド
リバウンドというのは、「ダイエット後に体重がダイエット前もしくはそれ以上に増加する現象」のことと云われています。

◆ レプチン
脂肪細胞にグルコースが吸収されると、その量に応じてレプチンが脂肪細胞から分泌され、 血液に混じって満腹中枢に到達します。しかし、レプチンがセットポイント量まで分泌されないと、本当の満腹感を得ることができません。
つまり、人間の体は飢餓に対して、非常に敏感に反応するようになっています。少ない食事量で直ぐに満腹感を感じてしまうと、十分な栄養が得られなくても食事を摂らなくなるので、レプチンの分泌量を減らして空腹を感じさせるのです。 このようなレプチンはリバウンドとも関わります。
今回はごく簡単に纏めていますが、追々レプチンやその他の肥満因子について詳しい記事を書いていく予定にしています。

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Initial Body Fat and Body Composition Changes
急激なダイエットは、代謝の低下、脂肪酸化の減少、ホルモン感受性リパーゼ(HSL)の非活性化、ホルモン状態を害するリポ蛋白リパーゼ(LPL)の活性化、男性ホルモン分泌の低下、コルチゾルの増加、甲状腺ホルモンレベルや神経系出力に依る熱産生の低下、その他の代謝欠陥の原因となり、これらは脂肪減少の抑制と、食事を通常に戻した時に確実に脂肪増加を促進させます。

EmaxHealth 「Beware of Diet Rebound Effects」
過激なダイエットは、甲状腺機能亢進症、腸間膜静脈血栓症、リバウンドを引き起こし、又、タンパク質、ビタミン、ミネラルなどの微量元素の欠陥、負の心理的効果も招来するので、注意を促しています。

American Journal of Clinical Nutrition
「Weight suppression and risk of future increases in body mass: effects of suppressed resting metabolic rate and energy expenditure.」2011年4月
体重制限による将来的なBMI増と過食症のリスク、更に、安静時代謝量とエネルギー消費が低下すると、そのリスクは倍加するのか、91名の若い女性を被験者として、6ケ月の実験調査が行われた。その結果、減量の反動として、BMIの増加は予見されたが過食症には直結しないこと、さらに、体重制限は安静時代謝量/エネルギー消費量の低下にある程度の影響を及ぼすが、安静時代謝量/エネルギー消費量はBMI増には有意に関係しないことが判った。