第186回 英語あれこれ!


雑談あれこれ(^.^)

画像

ドイツ人に対して、「ミュンヘン」と言えば通じる筈だと疑いもしませんでした。しかし、現実は違って、ミュンシェンとミュンヘンの中間的な「ミュンヒェン」、あるいは英語で「ミュニック(Munich)」と言わなければ、一向に通じず苦労した経験があります。
ところで、隣国のオランダを表す言葉として、ネザーランド(Netherlands)、ホーランド(Holland)、ダッチ(Dutch)の三つがありますが、この違いをご存知ですか?
オランダ国名を表す英語の正式名称は「Netherlands」で、「Holland」は俗称なのです。そして、NetherlandsはJapan に相当し、Dutchは形容詞のJapaneseに相当します。
因みに、Netherlandsには“s”が付いていますが、Hollandには“s”が付いていません。“s”を付けて「「Hollands」にすると、オランダ製のジン酒の意味になります・・・「てんで話しにならない」、「刷毛に毛があり、はげに毛なし」と言ったところでしょうか!

話は変わって、"You are welcome."という言葉(米語)があります。学校では“どういたしまして”の意味だと教わりました・・・例えば「サンキュウ」と言われたら、You are welcome.と答えれば良いという風に!
でも実際には、“良く来てくれました”、“いらっしゃい”という歓迎の意味で使われるケースもあり、一体どちらが正しいのでしょうか?
もともと米国で、You are welcome to any book in my library.(書斎のどの本でもご随意にお読み下さい)のように歓迎する意味から、「ご自由に使ってください」の意味に変わり、さらに「お礼には及びません」「どういたしまして」ということになったと言われています
しかし、現在では歓迎を表す時は、"You are welcome."は余り使われなくなり、実用的には一言の"welcome."が良く使われているようです。
因みに、英国では「どういたしまして」は、“Not at all.”が良く使われます。

さて、“忘年会”と言う言葉は、晦日の飲み会の代名詞となっていますが、元々は中国で“老いも若きも一緒になって語り合う”ことだったと聞いています。
昨日そんな忘年会に参加し、大いに飲んで楽しく語り合いました。その時、大学生の方から、「That’s life?」と「That‘s the life?」の意味の違いについて聞かれましたが、残念ながら私を含めメンバーの全員がその場で明確な答えを出すことが出来ませんでした。家に持ち帰り色々と調べた結果、次のようなことではないかと思っているのですが、残念ながら正解は何か未だに判っておりません。

先ず、文法書や辞書では、“the”はどのような場合に使われるか調べてみました。
1.既知のもの、または既に述べられたもの
2.唯一のもの、またはグループ(例:The sun、The World Cup)
3.序数と組み合わせて(例:March is the third month of the year.)
4.集団を表す形容詞と組み合わせて(例:the French、the poor)
5.単数形の名詞と組み合わせて、そのもの一般について述べるとき(例:The dolphin is an intelligent animal.)
6.単位と組み合わせて、「毎」を意味するとき(例:The car does forty miles to the gallon.)
7.楽器や天体、方向、河川、海、船、新聞、雑誌など(例:the piano、the Shinano)
8.最も有名、または重要な人やもの(例:Do you mean you met the Tom Cruise?)
9.形容詞や副詞の最上級と組み合わせて(例:She is the prettiest girl in my class.)

次に、オックスフォード辞書で「life」を調べると、6番目の意味として「人生の中で経験する可能性のある事柄」という意味があり、その例として「That’s life. You cannot change it.」という文が紹介されています。ですから「That’s life.」の意味は、「人生とはそんなもの」といったところではないでしょうか。“しょうがない”、“それが世の常人の常”、というようなニュアンスで使われるのではないでしょうか。
かつて韓国のお茶の間コメディアンが流行らせた “ナヌン イロケ サンダウ” というジョークと同じような意味でしょう。

「That’s the life.」を、フランス語では「C'est la vie.」(セ・ラ・ヴィ)というそうです。
「la」が「the」にあたります。直訳すると「それが人生」ですが、ニュアンス的には「素晴らしい人生」という肯定的なフレーズのようです。洋菓子屋さんや美容院の名前にも使われています。

結論として、ただ冠詞があるかないかで意味が大きくと変わるというものではなく、やはり会話の流れや文脈によって込められる意味が決まるのではないでしょうか!?

<余談>
上の文章を書き終わってから、 “シングリッシュ”といわれるシンガポール英語をふと思い出しました。
ゴルフ天国・・・年間プレイ150回!
グルメ王国・・・世界各国の美味しいものがいっぱい!
こんなシンガポールで4年間の単身生活をエンジョイしました。

日本軍の占領時代には昭南島と呼ばれ、大多数の華人虐殺、更に抗日運動者の拷問や獄死と云う残忍な行為が行われたことは歴史に刻まれています。それらを忘れぬように、二度と繰り返さないようにと、鎮魂の碑が市内中心部に建てられ、そこには、“Forgive but never Forget” ・・・許そう! しかし、決して忘れまい!と書かれています。しかし、実際に暮らしている中で、反日感情と言った類のものは一切ありませんでした。
事あるごとに日本を悪く言い、戦後補償問題を外交カードとして使う中国、韓国、北朝鮮とは異なります。韓国ソウルにも4年間住んだ経験がありますが、民族性が全く違います。「怨」よりも「恨」の方が、もっと根深いと言われますが、韓国の民謡「恨500年」を聴くと、なんだか理解できるような気がします。

さて、多民族国家のシンガポールの公用語は、英語、中国語、マレー語、タミール語の4種類もあります。そこで話される英語は英文法にとらわれることなく、「独特の訛りと言い回し」、「主語の省略」、「子音が殆ど聞こえない」、「現在形と過去形が混同」、更に、かつてイギリスの植民地だった影響から、母体となるのはイギリス英語で、米語に慣れている我々が聞きなれない単語が頻繁に使われるので、私も当初は解りづらく戸惑うことが多かった。しかし反面では、単語を並べるだけでも会話が成り立つので、「ジャパニッシュ」「チャイルディッシュ」しか話せない日本人にとっては非常に楽だとも言えます。いくつか具体例を挙げてみましょう。

例えばホテルや市中レストランで、「この店は日本のうどん出来ますか?」、「はい出来ますよ」という会話は次のようになります。
お客: Japanese Udon can?・・・ジャパニーズ ウドン キャン(can)?
店員: can、can!
まるでキャンキャンと犬のようですが、これで十分なのです。

語尾にラー(lah)を付ける。
“Cannot lah”は、“できないよ~”という意味になります。
グリーン上30cmのパットの時の“OK lah”は、“入れなくてもオーケーだよ“の意味です。

カーパーク(駐車場)は子音が聞こえないので、“カパ”となります。
グッド・ウッド・パーク ホテルは、“グ・ウ・パ ホテル”と聞こえます。

“きのう学校に行きました” は、過去形の“went”を使わず、Yesterday I go to school.で良いのです。

社有車の運転手に、“Page me”と言われても、さっぱり解りませんでした。
“Page”と言う単語は、本のページしか知らなかったのですが、実はポケットベルで呼び出してくださいと云う意味なのです。
それから英国と同じで、ビルの一階はグラウンドフロアーで、二階はファーストフロアーです。
レストランで 「お勘定してください」は、”Check please“とか”May I have a bill please“と言いますが、シンガポールでは”マイタン“が日常的に使われます。マイタンは漢字で“買単”と書かれ、実は広東語なのです。

因みに、現地大手企業の社外役員も兼ねていたので、月一度のボードミーティングに出席していましたが、そこで配布されるアジェンダと添付書類は、もちろん上のような会話と違って実に正式な英文でした。

こんなシンガポールで、“the”が付くか、付かないか質問すると、一体どんな答えが返ってくるのでしょう!
要は、英語と一口で言っても、米国、欧州、シンガポール、インド、中近東etc、国により様々なばかりか、日常会話、ビジネス、学校授業などケースに依っても異なるのです。