第202回 運動と発汗


発汗は運動強度それとも運動量か?

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健康で丈夫になるほどに、運動中の体内の熱を早く放散させるべく発汗量は増える!
これが従来から云われてきた定説であり、日本でも多くの文献に「発汗は運動強度に依る」と記載されています。ところが、これに「待った」をかける研究報告が、American Journal of Physiology 2011年6月20日に掲載されました。その内容は、The University of Ottawa’s Thermal Ergonomics LaboratoryのOllie Jayチームによる研究結果として、「発汗率は単に身体活動量と皮膚の表面積に依るものである」、「健康で丈夫な人は、同じ努力レベルであっても、より多くの身体活動量をこなすことが出来、その結果としてより多くの熱を作り出し、それに反応してより沢山の汗をかく」ものであって、従来の研究はこの点を混同していると指摘しています。
換言すると、“Changes in Core Temperature and Sweating during exercise in a Neutral Climate are determined by Metabolic Heat Production, Body Mass and Surface area, not Peak Oxygen Uptake.” ・・・ “運動中の深部体温と発汗の変化は、通常の気候状況下では、代謝によって起こる熱産生、体重及び体表面積によって決定されるものであって、最大酸素摂取量ではない”と言っています。

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