第267回 鉄は熱いうちに打て!


雑談あれこれ(^.^)

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Strike while the iron is hot.
鉄は熱いうちに打て!
人は柔軟性のある若いうちに鍛えることが大事である。
物事は時期を逃さないうちに実行しないと成功しにくい。

ダイエットとは簡単な「引き算」なんです。 
摂取カロリーを消費カロリーより少なくする。 
こうすれば必ず痩せるんです!
このような言葉を耳にします。
もう少し正確に言うと、
現体重を維持するために必要な1日のカロリー(維持熱量)より
オーバーカロリーになると太り、アンダーカロリーになると瘠せます。

いずれも端的に言えばその通りです。
人が空気(酸素)を吸って生きることと同じくらい当たり前のことでしょう。
もっと突っ込んでテクノロジカル且つファンクショナルナルな観点から見てみましょう。

鉄鉱石から鉄を取り出すプロセスを製銑(iron making)と呼び、高炉が用いられます。
高炉から取り出された鉄は銑鉄(pig iron)と呼ばれ、硬くて脆いので打つ(圧延/鍛造)ことが困難です。

銑鉄は転炉に移され、使用目的に応じて炭素量を調整し、クロム、ニッケル、及びその他の合金元素を混ぜることで、粘り強さを持つ鋼を製造します。このプロセスを製鋼(steel making)と呼びます。
炭素は鋼には不可欠な元素であり、鉄と鋼は主に炭素含有量で分類され、炭素含有量が0.08~2.0%のものを鋼と呼びます。ニッケルなど他の合金元素を加えたものを合金鋼(特殊鋼)と呼び、加えていないものを炭素鋼と呼びます。ステンレス鋼はクロム・ニッケル・モリブデンなどを配合した合金鋼です。

製鋼された溶鋼を鋳固めるプロセスを鋳造(casting)と云い、鋳造された塊はスラブやビレットと呼ばれます。

スラブやビレットを形状加工する工程を圧延(rolling)と呼び、鋼矢板・形鋼・棒鋼などの条鋼類、線材、厚板、薄板(熱延&冷延)、鋼管などの各種製品が出来上がります。
ハンマーなどで打ちながらの加工は鍛造(forging)と呼ばれ、いわゆる刀剣作りや鍛冶場をイメージしていただければ良いとおもいます。分かりやすく言うと、打つことにより、金属内部の空隙がつぶれ、鉄の結晶方向が整い微細化されるため、強度が高まると共に目的の形状に成形することができるのです。

更に、「焼ならし」「焼なまし」「焼入れ」「焼戻し」といった熱処理(heat treatment)により、鋼の応力ひずみ除去、結晶粒の安定化、硬度、耐摩耗性、強靱性、耐食性、経時寸法変化の防止や耐磨耗性が向上します。

何だかダイエットと似ていませんか?
ダイエットの目的も、医療的な見地からの健康増進を主眼とするもの、或いは、健常な人が美容/バルクアップ/スポーツのパフォーマンス向上などを追求するものなどがあり、決して一様ではありません。
食事管理だけのダイエットは、まるで高炉プロセスの銑鉄、或いは転炉プロセスのビレット(半成品)のようですね。
だから、鉄鋼完成品の様にお腹回りや上腕がプヨプヨしていない究極のナイスボディをゲットするには、質量共にバランスのとれた食事管理をするだけではなく、低中高強度の有酸素運動や筋トレを巧く使い分ける必要があるんです。

“こじつけ理論”にお付き合い頂きありがとうございました (^.^)v♪

参考資料
日新製鋼 「鉄」ができるまで
新日鉄の新・モノ語り

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