第290回 10代の強い瘠せ願望は過体重につながる!

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好きな男性が細身の女性が好きだから痩せたい!
雑誌、TV、インターネットの影響で、“理想的スタイルは細くなること”と言う風潮がますます高まっています。
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ノルウェー科学技術大学(NTNU)による11年間の追跡調査の研究で、青少年期(13歳~19歳)に、標準体重であるにも拘わらず自分は過体重であると思い込むと、若年成人(24歳~30歳)で過体重になってしまうことが分かり、2012年8月8日付けJournal of Obesityに、 “Being Normal Weight but Feeling Overweight in Adolescence May Affect Weight Development into Young Adulthood—An 11-Year Follow up: The HUNT Study, Norway” というタイトルで掲載されました。
その骨子は次の通りです。

目的:
青少年期に標準体重なのに太っていると自己認識すると、若年成人期の体重に影響を及ぼすか?
もしそうなら、身体活動はその解消策になるか?
本研究の目的は、この二点を調べることである。

方法:
1196名の標準体重の青少年(13~19歳)が、若年成人(24~30歳)に至るまで追跡調査する縦断的HUNT研究。
ライフスタイルと健康の問題は、質問票を用いて評価し、標準化された身体測定が行われた。
カイ二乗計算および回帰分析は、年齢、乗年齢、性別、および他の関連因子を調整し、自己認識の過体重とBMIまたはウェスト周囲径(WC)の変化との間の関連性を調べるために行われた。

結果:
標準体重と定義されるにも拘わらず、自分では過体重と認識している青少年は、標準体重と認識している人たちより、若年成人期で体重が増加した(BMI差は0.66 units:CI95% 0.1, 1.2、ウェスト周りは3.46 cm: CI95% 1.8, 5.1)
身体活動レベルが、この関連付けを緩和することは認められなかった。

結論:
青少年期に過体重と思い込むと、若年成人に成長する過程で体重増に影響するものと考えられる。この研究は、体重のみに固執せず、成長とともに変化する体形を考慮し、健康的な体重となるようにイメージすることが大事であることを強調している。

追記
世界19カ国の「VOGUE(ヴォーグ)」の5月号の誌面で、摂食障害を抱えたモデルや16歳未満のモデルを起用しないことが発表されました。「VOGUE JAPAN」では、冨永愛や山田優らビューティ・アイコン6人にフィーチャーします。

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