第287回 肥満解消エクササイズ

肥満児には有酸素運動とHIITどちらが効果的か?

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PLoS ONE
August 6, 2012
“Similar Health Benefits of Endurance and High-Intensity Interval Training in Obese Children”

目的:
8〜12歳の肥満児の健康に関連するパラメーターについて、持久力トレーニング(ET)と高強度インターバルトレーニング(HIIT)を比較する。

方法:
30名の肥満児が無作為方式で、持久力トレーニング(ET)グループ又は高強度インターバルトレーニング(HIIT)グループのいずれかに割り当てられた。
いずれもブラジル製トレッドミルで実施した。
ETグループは、最大心拍数の80%で30〜60分の連続的な運動を行った。
HIITグループは、ピーク速度の50%での3分インターバルを挟んで、ピーク速度の100%で60秒スプリントを3~6セット行った。
トレーニングは12週間、週二回(隔日)実施した。
HIITに費やしたトータル時間は、ETより~70%少なかった。
実験開始前と12週間後に、有酸素フィットネス、体組成と代謝パラメーターを評価した。

結果:
・総摂取エネルギー量は、ET実験前1925 kcal 運動介入後1893 kcal、HIIT実験前2380 kcal 運動介入後2365 kcal
・炭水化物摂取は、ET実験前50.1% 運動介入後49.9%、HIIT実験前48.3% 運動介入後43.0%
・タンパク質摂取は、ET実験前19.0% 運動介入後19.6%、HIIT実験前16.4% 運動介入後15.5%
・脂質摂取は、ET 実験前30.7% 運動介入後30.0%、HIIT実験前35.2% 運動介入後41.5% (p<0.05)
・絶対VO2ピーク(ET:26.0%、HIT:19.0%)と相対VO2ピーク(ET:13.1%、HIIT:14.6%)共に、運動介入後に有意に増加した。
・さらに、運動の合計時間(ET:19.5%、HIIT:16.4%)と最大傾斜心肺試験中のピーク速度(ET:16.9%、HIIT:13.4%)は、運動介入後に有意に改善された。
・インスリン血症(ET:29.4%、HIIT:30.5%)とHOMA指数(ET:42.8パーセント、HIIT:37.0%)はいずれも実験前に比べ、運動介入後に有意に低減した。
・ボディマスはHIIT(2.6%)で有意に減少したが、ET(1.2%)では有意ではなかった。
・BMIは両グループともに、運動介入後に有意に減少した(ET: 3.0%; HIIT: 5.0%).
・応答性解析では、両グループの応答変数は非常によく似たパターンを示した。

結論:
肥満児の重要な健康関連パラメーターの改善において、HIITとETは等しく有効であった。

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