第359回 女性の浮気も本能?


雑談あれこれ (^.^)

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浮気・不倫の違いに大差はないですが、世間一般では、浮気よりも不倫の方が、問題が深いものとされています。つまり、「浮気とは、単に遊び心での一度程度の性的交渉で、セックスによって愛情が芽生えることはなく、今の家庭を捨ててまで結婚する気持はないもの」であり、一方、「不倫とは、単に遊びと言う枠を超えて、肉体的・精神的に惹かれあい、機会があれば家庭を捨ててまで結婚を考えるような関係で、離婚に至るケースが多い」ものです。

オスは、自分の遺伝子を多く残し、且つバリエーションを広げるため、出来る限り不特定多数のメスと交配しようとします。メスは、強く立派な子供を作るため、更に強くて優秀なオスの遺伝子を取り入れようとします。換言すれば、オスは「より多くの遺伝子」を、メスは「より優秀な遺伝子」を残そうとします。
野鳥の殆どが一夫一婦のカップルで、仲の良い夫婦を「オシドリ夫婦」と言いますが、DNA鑑定をしてみると、実は、鳥の世界でも不特定多数との交配があることが分かっています。
どうやら鳥の夫婦が仲よさそうに行動をともにしているのは、オスがメスの浮気を警戒してのことのようです。
人間の世界でも同様に、男性は「種まき」の本能があり、女性は「畑」だと言われることがあります。しかし、鳥の世界と同様に女性も畑なりの浮気の本能があるようです。

カリフォルニア大学ロサンジェルス校(UCLA)のコミュニケーション心理学教授による、女子大性を対象とした調査で面白いことが分かりました。

“When she says, 'It's not you, it's me,' it really might be you”
Women with stable but not-so-sexy mates become more distant, critical during periods of high fertility


あなたの所為じゃないわ!
悪いのは私の方よ!
でも、ホントはあなたの所為なのよ!

この言葉の意味するところは、女性は、堅実で居心地が良くても性的魅力がない彼氏には、妊娠しやすい生理周期にウザくなるということらしい。
本来ならば、両方を兼ね揃えている男性がベストですが稀なので、一方を犠牲にして二者択一しているのです。
故に、セクシーさより堅実タイプの男性を選んだ後も長い間、その決断に対する自己闘争が心底に潜み続け、排卵期になると無意識に微妙な行動の変化としてあらわれるそうです。
そして彼女たちは、最も妊娠しやすい時期には、セクシーな男性を選んだ女性に比べ、自分の選んだ男性に疎遠感を抱き、ついついあら捜しをしてしまい、セクシーな男性に目移りすることを研究は示しています。
しかし、別れようと云う気持ちには至らず、そんな感情もいつしか消え失せ、長期に亘る恋愛関係に影響することはないようです。

オキシトシンの鼻スプレーで浮気防止!?
人間は他の動物と違って、自我や理性を持っており、夫婦間の裏切り行為への躊躇、家庭崩壊や離婚の危惧、社会的な名誉の喪失、経済的負担といった一連のプレッシャーが、セックスをしたいという欲求を削ぎます。
オキシトシンという神経伝達物質が、脳で作られる信頼を築くうえで重要な働きをしており、長年連れ添った夫や妻、あるいは親しい関係にある者と接するときに盛んに分泌されるホルモンと云われています。

The Journal of Neuroscience
Nov14 2012
Oxytocin Modulates Social Distance between Males and Females

人間相互間のロマンチックな魅力と一夫一婦の組み合わせは、実質的には最初の出会いでの印象に影響されます。
向社会的ニューロペプチドのオキシトシンが対人的な魅力と夫婦愛の形成に主要なファシリテーターとして同定されています。しかし、そういった関係が形成された後にも、引き続き維持されるのかどうかは不明です。
そこで、一夫一婦の男性と独身者を被験者として、オキシトシンの鼻スプレーを投与し二つの実験が行われました。
魅力的な女性の前に立たせたところ、独身男性より既婚男性の方が、女性との距離を置きました。女性の代わりに男性を前にしても、結果は同じでした。
更に、オキシトシンは視線で分泌が促進されますが、魅力的な女性が視線を向けても反らしても、その距離は変わりませんでした。
次に写真で実験したところ、既婚男性はゆっくり近づきましたが、独身男性に変化はありませんでした。
今回の研究で、オキシトシンは、既婚の男性が他の女性に関心を抱くことを妨げ、忠実な一夫一婦制の関係を促す役割があることが示唆されました。

マイコメント:
外出の時、“お前さんちょっと待っておくれ!”と云って火打石をカチカチ鳴らす場面が、時代劇であります。災難・厄除けのためです。
オキシトシンが女性にも効用あるとするなら、“ちょっと待ってくれ!”と云って、玄関先で奥さんの鼻先にオキシトシンスプレーをシュッとするダサい男が出てくるかもしれません(笑)
長時間の効用は期待できないでしょうに・・・そんなことよりも、ダイエット&フィットネスで自分自身をセクシーに作り上げる方が肝心ですよね!
まあ~いずれにしても、「打算性とプライド」、「子どもと女性の怖いもの見たさ」、「ゴージャスな雰囲気と美味に弱い」、「嫌よ嫌よも好きのうち」、「女心と秋の空」とも言われるように、女性の浮気には、上述した本能以外にも生理学的かつエピジェネティックな要因も含め、もっともっと複雑な心模様が絡んでいるような気がします。

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