第413回 めまい vs 鍼灸


雑談あれこれ(^.^)

先ずお断りしておきますが、此処に書いていることは単なるインフォーメーションとして受け止めて頂き、必ず医師(名医)の適切な判断を仰いでください!

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めまいの原因はホントに多種多様です。
病気が原因だったり、生活習慣やストレスが原因だったり、中には原因不明のめまいも少なくありません。文明生活と高齢化が進んでいく中で、こうしためまいを訴える人が増加しています。しかし診断は、病院の縦割りシステムの中で、単一的なめまいとして片付けられ、その場しのぎの治療で放置されているケースが頻繁に見られます。
確かにめまいはそれ自体で生命を脅かすものではありません。しかしそれは神が与えた一つの警告であり、生命維持に対する警戒警報と受け取るべきでしょう。
重大な病が隠されているかも知れませんし、或いは、生命に関係が無いとはいえ、社会生活を危うくすることも少なくありません。

めまいの主原因
一覧表に取り纏めると次の通りです。

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頚性神経筋症候群
めまいは、体幹部/上肢/下肢の筋とも密接な関連があり、この反射は前庭脊髄反射といわれます。近年では前庭頸反射(平衡調節系と頸部屈伸筋群関連)の研究も進み、めまいと頸肩部の筋緊張の関連性についても明らかになってきました。頚部に異常があると、交感神経が亢進し、その結果、脳や内耳への血流が減少すると言われています。更に、東京脳神経センターによる研究で、頚椎(首)の後ろの筋肉に異常があることで、様々な症状が現れることが判明し、これまで原因不明と片付けられることが多かった頭痛・めまい・自律神経失調症・ストレス症候群・うつ状態・パニック障害、慢性疲労症候群・難治性更年期障害などの原因のひとつであることが発見され「頚性神経筋症候群」と命名されています。

西洋医学vs 東洋医学
東洋医学とは、数千年の長い間に実際に病人に接して蓄積してきた臨床経験から、病気とは、生体内の「陰」と「陽」のバランスが乱れ、自然治癒カや免疫力が低下した結果で、バランスの乱れを正せば病気が治ると考えています。つまり、病の元をさぐり、その根本から癒していこうという医術です。
これに対して、西洋医学の特徴は、根本原因を治してゆくのではなく、端的に言えば、「救急医療」又は「対症医療」であり、身体を組織や臓器の「集まり」ととらえ、それぞれをバラバラに診て、そこに異常があればそれを治すという考え方です。
これは、大学や大病院の診療科が内科、循環器科、消化器科、神経科、などというように、縦割りになっていることで分かります。西洋医学は手術、検査、細菌感染、外傷に対する外科的治療という分野は極めて優れているけれども、一方では原因が複合的な疾患に対しては、原因不明としてたらい回しを余儀なくさせられるケースも起こっています。
現在は、統合医療として西洋医学・東洋医学・民間療法・その他さまざまな療法が混在し、統合されていく時代になってきていると感じています。

これがホントのたらい回し!
実は私も重度のめまいに襲われた経験があります。
救急車で昭和大学横浜北部病院に担ぎ込まれ、入院加療を余儀なくされました。その時の主治医の診断は頭位良性めまい and/or 頸部血流不全ということでした。
退院後に再発し同病院に行った際、当時の主治医は転院しており、他の医師による診断を受けましたが、もっと重篤なめまいの可能性があること、加えて同病院にはめまいの専門医がいないことを理由に、県下のめまい外来で著名な聖マリアンナ医科大学病院に行くよう勧められ、紹介状を書いてもらいました。
聖マリアンナ医科大学病院・耳鼻咽喉科の権威ある教授の診断は、“原因不明の難聴”と云うことで、ブラントダロフという体操の励行とセロクラール薬の服用を指示されました。
しかし、完治することなくめまいは断続的・散発的に起き、薬で抑えると云う状況が続く中で、或る日あまりにも激しいめまいが再発したため、聖マリアンナ医科大学病院で再診を受けました。
今度は同病院耳鼻咽喉科の助教授の診立てで、何と原因は“難聴ではない”と云うものでした。加えて、自分はめまいの専門医ではないから、翌週めまい外来の専門医の診察を受けるようにと指示されました。
そして、同病院耳鼻咽喉科めまい外来の専門医の医長の診断では “前庭神経障害で手遅れのため不治なり” との由で、「メリスロンやセロクラールと云った薬は、一時的に症状を抑えることは出来るが治癒には至らない。従って、耐えられないほどのめまいが続く場合には、残された打つ手としては三半規管を薬で潰すか、手術で取り除くしかない。但し、その場合は耳は聞こえなくなるが」という耳を疑う診察結果でした。

鍼灸治療
趣味のウェイトトレーニングも最早これまでかと諦めかけた処に、懇意にしていただいている鍼灸の先生から、“訳のわからない病気を、訳のわからん鍼で治療するのも一策だから、ダメもとと思って軽い気持ちで来てごらん“ という連絡をいただきました。
細い針を何か所にも刺し、電流を流す日本式ではなく、太めの針を経絡のつぼに刺し、且つ、鍼を捻転させて刺激する手技が必要とされる中国古来のやり方です。
経絡とは経脈ともいい、体の各部をくまなく流れる、ツボとツボを結んだ生体エネルギー(気)のルートのことです。各臓器と密接なつながりがあり、全身の機能を正常に調節する働きがあるそうです。但し、経絡は東洋医学独特の考え方で、西洋医学ではその存在は確認されていません。
私にとって鍼は非科学的で、TVドラマ必殺仕掛人・藤枝梅安のイメージしかなく大の苦手でしたが、清水寺から飛び降りる思いでやって頂くことにしました。
ところが何としたことでしょう!
どんどん快方に向かっていくではありませんか!
まさに嬉しい悲鳴です!
「耳の後ろ側頭部のコリ」や「頭頂部を指で押したときの腫脹感」が原因していたのかどうかは西洋医学的には不明ですが、いずれにしろこの様な症状も無くなりました。
私の場合は重度だった為か10回の通院でしたが、通常では、中枢性めまいは対象外として、3~5回で良くなるそうです。
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純粋な気持ちで、原因不明のめまいでお困りになっている方への、参考の一助となればとの思いで書きました。
全員に効くかどうかは定かではありませんが、一度試してみる価値はあるのではないかと思っています。
治療院:リベーロⅡ 松下先生
所在地:あざみ野駅前(横浜市)
電話:045-903-4949

繰り返しますが、人間のホメオスタシス/自然治癒力/免疫力は千差万別であり、読者の皆さんへの鍼灸の有効性を保証するものではありません。最終判断は皆さんにお任せすることとし、その結果についての責任は一切負いかねます。

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