第543回 チキンナゲットの正体


チキンナゲットは、鶏肉の小片または鶏ひき肉を塊にして、バターやパン粉をまぶして調理した料理だと信じていました。しかし、米ミシシッピ大学のDr. Richard D. Deshazoら3名が、ミシシッピ州最大の都市ジャクソン在の二つの大手フードチェーンのチキンナゲットを調べた処、『一店のものは、筋肉は約50%、残りは脂肪、血管、神経、皮、内臓』、『もう一店は、筋肉はたったの40%で、残りは脂肪、軟骨、骨のかけら』、おまけにどちらも高カロリーで、塩分や砂糖が多く含まれ、実に不健康なものであることが分かりました。
ナゲットとは英語で「天然の貴金属の塊」のことですが、業者にとって“お金のなる木”だったんですね。

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The American Journal of Medicine
13 September 2013.
The Autopsy of Chicken Nuggets Reads “Chicken Little”

目的:
ミシシッピ州ジャクソン市の二件のファーストフードチェーンのチキンナゲットの内容調査です。

背景:
チキンナゲットは、アメリカ人の食生活での主要食品となっています。我々はこの加工食品の組成の実体を精査しようと考えました。

方法
2つの異なるファーストフードチェーンから無作為に選んだナゲットを、ホルマリン処理、薄片化、染色などを行って顕微鏡で分析した。

結果
横紋筋(鶏肉)はナゲットの主要分ではなかった。脂肪が、上皮、骨、神経、および結合組織と共に、同等またはそれ以上の量で含まれていた。

結論
チキンナゲットは殆どが脂肪であり、ネーミングは誤称である。

マイコメント
今年初め「中国の河南大用食品グループが病気で死んだ鶏を加工販売し、マクドナルドとKFCに売られていた」というショッキングなニュースが流れことはまだ記憶に新しい。
今回の大手米国チェーン店の名前は公表されていませんが、日本ではどうなのか非常に気になるところです。今回の調査規模は非常に小さく、エビデンス能力としては十分とは言えませんが、“一を聞いて十を知れ”と云ったところでしょうか?!

参照記事:
Reuters Health
Oct4 2013
Just what is in that chicken nugget?

アップデート 2013年10月10日

AFPBB News dated 2013 Oct10:
米農務省食品安全検査局(Food Safety and Inspection Service:FSIS)は、全米で300人近くが生の鶏肉を原因とするサルモネラ菌の食中毒を発症したと発表した。米養鶏業者Foster Farmsのカリフォルニアに在る3つの食肉工場から出荷された生の鶏肉が原因とみられている。
米非営利消費者団体の公益科学センター(Center for Science in the Public Interest:CSPI)によると、サルモネラ菌が検出された被害者の42%が入院している。また、原因とみられるのは7株のサルモネラ菌種で、幾つかは抗生物質が効かない耐性菌で、現在分かっている被害者は氷山の一角にすぎない恐れがあると指摘している。
Foster Farms社は声明で、『今回の集団食中毒による同社商品のリコールは行っていない。サルモネラ菌は鶏が自然感染するもので、 感染した鶏肉でも正しく処理し加熱調理すれば完全に殺菌でき、食べても健康に問題はない 』と説明している。