第581回 抗菌石鹸の効用と安全性???


清潔志向の強い日本人!
抗菌を謳った石鹸、化粧品、台所用品などが巷に溢れています。
しかし、アメリカ食品医薬品局‎(FDA)の微生物学者Colleen Rogers博士によれば、“一般医薬品として売られている抗菌石鹸が、普通石鹸や水洗いよりも抗菌効果があるという科学的エビデンスは存在しない。逆に、主成分のトリクロサンが人体に悪影響を及ぼすリスクがある”そうです。
この様な状況下で、ついに米当局が規制強化に踏み切りました。


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AFPBB News
2013年12月17日

抗菌せっけんの安全性、米当局が規制強化

米食品医薬品局は16日、抗菌せっけんを長期間使用した場合の安全性について、製造業者により厳格な要件を課す方針を発表した。また抗菌せっけんが普通のせっけんよりも病気の予防や感染防止に効果があることの証明も、メーカー側に義務付ける。

米国では抗菌せっけんが普及する中、健康に及ぼす影響について懸念の声が上がっていた。

FDAによれば、抗菌作用をうたうハンドソープや食器用洗剤は、トリクロサンやトリクロカルバンといった化学物質を含んでおり、効用が証明されないとすれば不必要にリスクをもたらす可能性があるいう。

いくつかの研究で行われた動物実験では、トリクロサンは甲状腺や女性ホルモンのエストロゲン、男性ホルモンのテストステロンなどの機能に影響を与える可能性や、一般的な抗生物質に対する耐性を強化してしまう可能性が指摘されている。

米国では、トリクロサンを含んだ製品は40年も前から市販されており、現在は2000種以上ものせっけん製品の他、歯磨き粉や掃除用洗剤、プラスチック製品や化粧品などにも使用されている。

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