第598回 過激なカロリー制限ダイエット後の減量維持


“一日の摂取カロリーを1000kcal未満に抑えて減量した後の体重維持に、抗肥満薬/食事置換え/高タンパク食/サプリメント/運動が及ぼす影響”について、スウェーデンKarolinska研究所のKari Johansson博士から報告があった。

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American Journal of Clinical Nutrition
January 2014 vol. 99 no.1 14-23
“Effects of anti-obesity drugs, diet, and exercise on weight-loss maintenance after a very-low-calorie diet or low-calorie diet: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials”


研究タイトル:
超低カロリー食/低カロリーの食事管理をした後の減量維持に、抗肥満薬/食事/運動が及ぼす影響:システマティックレビュー及びRCT試験のメタ解析

背景:
減量後の体重維持は肥満治療における主要な課題である。

目的:
一日の摂取カロリーが1000kcal未満の超低カロリー食(VLCD)/低カロリー食(LCD)で減量した後の体重維持に、抗肥満薬、食事、および運動が及ぼす影響を評価することであった。

デザイン:
私たちは、1981年1月から2013年2月までの、MEDLINE/コクラン比較試験登録/EMBASEを用いてシステマティックレビューを行った。VLCD / LCD実施後の減量維持の戦略を評価したランダム化比較試験が含まれている。 2人の著者は、事前定義されたデータテンプレートを使用して独立したデータの抽出を行った。すべてのプール分析はランダム効果モデルに基づいて行われた。

結果:
全部で27件の介入アームと3017名の被験者からなる20件の研究の内訳は、抗肥満薬(3アーム658名)、食事置替え(4アーム322名)、高タンパク食(6アーム865名)、サプリメント(6アーム261名)、その他の食事療法(3アーム564名)、および運動(5アーム347名)である。
VLCD / LCD期間中のプールされた平均体重変化は-12.3kg(期間中央値:8週;レンジ3~16週)であった。対照群と比較し、抗肥満薬では3.5kg[95%信頼区間:1.5~5.5kg、期間中央値:18ヶ月(12〜36ヶ月)]、食事置換えでは3.9kg[95%信頼区間:2.8~5.0kg、期間中央値:12ヶ月(10〜26ヶ月)]、高タンパク食では1.5kg [95%信頼区間:0.8~2.1kg、期間中央値:5ヶ月(3〜12ヶ月)] 減量後の体重維持が改善した。運動[0.8kg; 95%信頼区間:-1.2~2.8kg、期間中央値:10ヶ月(6〜12ヶ月)]及びサプリメント[0.0kg; 95%信頼区間:-1.4~1.4kg、期間中央値:3ヶ月(3〜14ヶ月)]では、対処群に比べて減量後の体重維持は有意に改善しなかった。

結論:
一日の摂取カロリーが1000kcal未満の超低カロリー食/低カロリー食で減量した後の体重維持は、抗肥満薬/食事置換え/高タンパク食では改善が見られたが、サプリメントと運動では有意な改善は認められなかった。

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