第644回 カフェイン及びビートジュースのパフォーマンス効果


カフェインと硝酸塩が豊富なビートジュース共に、持久性パフォーマンス向上に効果があるとされていますが、本研究では各々の単一効果並びに併合効果について調べましたが、意外にもビートジュースには効果がない事が示されました。

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Applied Physiology, Nutrition, and Metabolism
10.1139/apnm-2013-0336
“Single and combined effects of beetroot juice and caffeine supplementation on cycling time trial performance”

自転車種目タイムトライアルのパフォーマンスに及ぼすビートジュースとカフェインの単一効果/併合効果

カフェインとビートジュースはどちらも耐久性サイクリングのパフォーマンスにエルゴジェニック効果を有する・・・(註)エルゴジェニックとは運動能力を向上させる目的のサプリメントを修飾して使われる言葉です。我々は、2012年ロンドンオリンピックのコースをシミュレートして、これらサプリがサイクリングタイムトライアルのパフォーマンスに対して相乗効果があるかどうか検討した。

男女各12名のサイクリング選手を被験者として、二重盲検ラテン方格デザインで4つの実験を行った。
・カフェイン入りのガム(3mg/体重1kg)をタイムトライアルの40分前
・濃縮ビートジュース(硝酸塩8.4 mmol)をタイムトライアルの2時間、
・カフェイン+ビートジュース
・対照群

試験室のサイクルエルゴメーターでタイムトライアルを行った
女性29.35km、男性43.85km
ベストプラクティスを期すために、実験前及び実験中にカーボローディングが行われた。

実験結果として、
パワー出力は、対照群と比較して、“カフェイン+ビートジュース群(3.0% P<0.01)” 及び“ カフェイン群(3.9% P<0.01)”で有意に高まった。
ビートジュースは単独では対照群に比較して効果は無く(-0.4% P=0.6)、カフェインと併合してもカフェイン群に比較して効果は無かった(-0.9% P=0.4)

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(註)グラフはRunner’s Worldから引用

結論として、
カフェイン入りガムの形で3mg/体重1kgを割り当てると、サイクリングトライアルのパフォーマンスは男女選手共に50~60分続いて高まった。
ビートジュースは本研究の条件下ではエルゴジェニック効果は認められなかった。

マイコメント
一般人と異なってアスリートには効果が期待できないということなのだろうか?
カーボローディングが影響しているのだろうか?
それとも、anything else?

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