第687回 朝食を抜くと太る?


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American Journal of Clinical Nutrition
August 2014 ajcn.089573
The effectiveness of breakfast recommendations on weight loss: a randomized controlled trial
By University of Alabama at Birmingham(米国)

背景:
観察研究では朝食が体重減少をもたらすことが報告されている。
米国の公共保健機関は、肥満を減らすために朝食を摂ることを一般的に推奨しているが、これら推奨による減量効果は明らかになっていない。

目的:
我々は、自由生活の設定で減量を試みる成人を対象として、“朝食摂取”又は“朝食抜き”の朝食習慣が減量に及ぼす相対的有効性をテストした。

デザイン:
マルチサイト、16週間、3つの並行無作為化対照試験を実施した。
被験者は20〜65歳の健康な過体重および肥満成人(BMI:25~40)
主要評価項目は体重変化
対照群と実験群(朝食摂取or朝食抜き)の体重変化を比較した。
被験者数309名を実験前の朝食習慣に関らず無作為に3群に振り分けた

結果:
最終的に介入実験を全うしたのは309人中283人であった。
介入による有意な減量効果は認められなかった。
ベースライン時での朝食習慣と介入実験との間に相互作用は認めらなかった。
ベースライン時の体重、年齢、性別、サイト、人種を調整後の体重変化は次の通りであった。

朝食を抜いていた被験者
対照群−0.71 ± 1.16kg
朝食群−0.76 ± 1.26kg
朝食抜き群−0.61 ± 1.18kg

朝食を摂る習慣のあった被験者
対照群−0.53 ± 1.16kg
朝食群−0.59 ± 1.06kg
朝食抜き群−0.71 ± 1.17kg

自己報告による推奨遵守率は、朝食摂取群で93.6%、朝食抜き群では92.4%だった。

結論:
成人の自由生活において、減量のために朝食を食べたり抜いたりするよう指導している現行の推奨は、自己申告ベースでの朝食習慣を変える面では有効的だが、減量については広く信じられているような効果は認められなかった。

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