第761回 高強度インターバルトレーニング vs 心臓自律神経機能


高強度インターバルトレーニング及び有酸素運動が中年男性の心臓自律神経機能に及ぼす効果について、英国London South Bank/フィンランドTurku大学etcによる共同研究チームからの報告です。

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Medicine & Science in Sports & Exercise
October 2014 - Volume 46 - Issue 10 - p 1960–1967
Cardiac Autonomic Function and High-Intensity Interval Training in Middle-Age Men

目的:
高強度インターバルトレーニング(HIT)が心臓自律神経機能に及ぼす効果は不明である。
本研究は、有酸素持久力トレーニング(AET)と比較して、短期的なHITに対する心臓自律神経の適応性を評価した。

方法:
座りがちだが健康な中年男性26人を被験者として、HIT群(13名、サイクリング4–6回x30秒オールアウト+4分間インターバル)、およびAET群(13名、最大負荷の60%で40–60分)に無作為に振り分け、2週間で6セッションやってもらった。
介入前後に24時間心電図を実施した。
介入期間中を通して自宅で毎朝5分間臥位でのR波とR波の間隔データを記録した。
これらのデータからR-R間隔振動の平均心拍/低周波/高周波パワーを分析した。

結果:
最大酸素摂取量は両群で高まった(P < 0.001)
AET群(11名)に比較してHIT群(13名)では、24h低周波パワーは増加し(P = 0.024)、24h高周波パワーは増加傾向を示し(P = 0.068)、日中の高周波パワーは増加した(P = 0.038)
自宅ベースでの測定では、臥位高周波パワーはHIT群で運動後に減少したが(12名、P = 0.006)、AET群では減少しなかった(9名、P = 0.80)
HITセッションに対する高周波パワーの急性反応は介入中には変化なかった。

結論:
HITは短期戦略としてR-R間隔変動を高めるには有酸素運動よりもより効果的である。それは恐らく、より大きな心臓迷走神経活動を誘発することによるものであろう。単回のHITセッションへの急性自律神経の反応は短期トレーニングによって変更されなかった。

マイコメント
心電図R-R間隔とは、あるR波から次のR波までの間隔、すなわち一拍ごとの時間を指します。