第793回 有酸素運動 vs 生活活動


有酸素運動を励行しても、生活活動が不活発になったり、座りがちになったりはなどしないことが、米国Duke大学メディカルセンター/Florida大学Virginia大学/Tufts大学ら共同研究チームから報告されました。

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Medicine & Science in Sports & Exercise
December 2014 - Volume 46 - Issue 12 - p 2286–2294
Nonexercise Energy Expenditure and Physical Activity in the Midwest Exercise Trial 2

研究タイトル:
非運動性エネルギー消費および身体活動:米国Midwest Exercise Trial-2

目的:
有酸素運動トレーニングプログラムに対応する非運動性エネルギー消費(NEEx)と非運動性身体活動(NEPA)の代償性変化を調査することである

方法:
BMI:25~39.9、年齢18~30歳の過体重/肥満の男性92名を被験者として、有酸素運動群(週5日x400kcal or 600kcal /セッション)と対照群に振り分けて、10ヶ月のランダム化臨床有効性試験を行った。
1日の総エネルギー消費量(TDEE)と安静代謝率(RMR)はベースラインおよび10ヶ月後にした。
非運動性身体活動(NEPA)は加速度計でベースライン時、3.5ヶ月後、7か月後、及び10ヶ月後に測定した。
非運動性エネルギー消費(NEEx)は、『1日の総消費量x0.9-RMR-net NEEx(=EEEx–RMR)で計算した。
混合モデリングを用いてグループ間の差異(グループ効果)、グループ内の差異(時間効果)およびNEExとNEPAのgroup-time相互作用を調べた。

結果:
運動グループ内では、NEPAに対するグループ、時間、またはgroup–time相互作用の有意な効果(すべてのP>0.05)は認められなかった。亦、グループ内およびグループ間でNEEx
の有意な変化は認められなかった。
しかし、7か月後の1分当りの活動カウントは、対照群(290 ± 106分/日)に比べて、600kcal群(346 ± 141分/日)の方が有意に高く(P < 0.001)、10ヶ月後では600kcal群(345 ± 163)及び400kcal群(317 ± 146)のいずれも、対照群(277 ± 116)に比べて有意に高かった(P < 0.001)

結論:
セデンタリーで過体重/肥満のヤングアダルト対象にした10ヶ月の有酸素運動トレーニングプログラムは、非運動性エネルギー消費(NEEx)と非運動性身体活動(NEPA)における代償性減少との関連性は認められなかった。この研究結果は、過体重や肥満の人達は運動に応答して、活動が非活発になったり、或い、座りがちになることはないことを示唆している。

マイコメント
非運動性身体活動(NEPA)とはガーデニング、洗車、芝刈り、雪かきなどを指します。