第850回 何回にも分けて少量ずつ食べる方が太りにくい


1日の食事回数が4回未満に比べて、6回以上の方がBMI/総エネルギー摂取量/食事のエネルギー密度が低減し、食事の質は高くなることが英国インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究者らから報告された。

画像


Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics
2015 Apr; 115(4):528-536.e1.
The Impact of Eating Frequency and Time of Intake on Nutrient Quality and Body Mass Index: The INTERMAP Study, a Population-Based Study.

背景:
食事行動と食事の質は肥満の蔓延をもたらす重要な因子と考えられるが、これらがBMIに及ぼす影響についての疫学的エビデンスは極めて少ない。

目的:
本研究では、年齢40~59歳の米国/英国の男女2,696名を対象とした多量栄養素/微量栄養素/血圧に関する国際研究のデータを用いて、食べる回数/時間とエネルギー密度/栄養素の質/BMIとの関連性について調べた。

FYR
多量栄養素:(炭水化物、タンパク質、脂肪、ナトリウム、カリウム、リン、カルシウム、塩素、マグネシウム鉄など
微量栄養素:ミネラル、ビタミン


デザイン:
多量栄養素/微量栄養素/血圧に関する国際研究は横断的調査であり、4日間の24H思い出し食事調査方法に基づいている。BMIの測定は1966年~1999年に行われた。ここで云う食事とは固形食の摂取を意味する。栄養素密度は“Nutrient Rich Food Index 9.3”を用いて表した。朝/晩のエネルギー摂取量の比率を4日間の平均値を用いて算出した。

統計分析:
食事回数のカテゴリーでの特徴は、対応する95%CIで調整した平均として提示されている。多重線形回帰モデルを用いて、食事の回数/朝晩のエネルギー摂取量/食事のエネルギー密度//Nutrient Rich Food Index 9.3とBMIの関連を調査した。

結果:
1日24Hでの食事回数が4回未満の被験者に比べて、6回以上の被験者の方が平均BMI(27.3 vs 29.0)総エネルギー摂取量(2,129 vs 2,472 kcal)食事のエネルギー密度(1.5 vs 2.1 kcal/g)いずれにおいても低く、Nutrient Rich Food Index 9.3に基づく食事の質(34.3 vs 28.1)は高かった。
重回帰分析では、朝に比べて晩にたくさん食べるとBMIとの相関性が見られたものの、食事回数とBMIとの関係に影響を及ぼすほどではなかった。

結論:
本研究の結果は、食事を少量ずつ何回にも分けて摂ることが、食事の質の改善とBMIの低減に相関する可能性があることを示唆している。このことは肥満の蔓延を制御する行動的アプローチに影響すると考えられる。

関連記事
第76回ダイエットと食事の回数
第85回ダイエットと食事の回数(続報)
第138回 食事回数を増やすと肥満解消できる?
第256回 食事の回数 vs 筋量
第438回 食事回数 vs 肥満(青少年)
第479回 ダイエットには朝食が金、昼食は銀、夕食は銅ですか?