第854回 筋トレ+有酸素運動後のプロテイン摂取は筋原線維タンパク合成を高める


筋トレ(1RMの80%で8reps x 5sets)に引き続いて有酸素運動(VO2mMax70%で30分)を行った後でプロテインを摂取すると、筋原繊維タンパク合成が高まり、筋肉の異化マーカーは低減する。

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Medicine & Science in Sports & Exercise:
January 2015 - Volume 47 - Issue 1 - p 82–91
Protein Ingestion Increases Myofibrillar Protein Synthesis after Concurrent Exercise

目的:
同時トレーニング後のプロテイン摂取がアナボリックシグナリング及び筋原繊維やミトコンドリアのタンパク質合成率に及ぼす効果を判断した。

方法:
無作為化クロスオーバーデザイン
8名の健康な男性にレッグエクステンション(1RMの80%で8reps x 5sets)に引き続いてサイクリング(VO2mMax70%で30分)やってもらった後で2群に割り付け、一方にはプロテイン(ホエイ25g)を、もう一方は対照群としてプラセボを割り当てた。
筋肉生検は運動後1時間及び4時間の安静時に採取した。

結果:
運動後1時間経過時のAktSer473とmTORSer2448リン酸化は、対照群(150%–300%, P < 0.001)に比べてプロテイン群(175%–400%, P < 0.01)で高まった。
遺伝子Muscle RING finger 1 (MuRF1)とatrogin-1 messenger RNA (mRNA)は運動後に高まったが、プロテイン群に比べて対照群の方が高かった。
PGC-1αは運動4時間後に高まったが(620%–730%, P < 0.001) 、群間差は認められなかった。
運動後の筋原線維タンパク質合成は両群共に安静時よりは増加し (75%–145%, P < 0.05)、プロテイン群の方が高まったが(67%, P < 0.05)、ミトコンドリアのタンパク質合成はベースラインから変化しなかった。

結論:
本研究の結果は、同時トレーニングを行うとアナボリック適応反応を促がし、骨格筋での代謝/酸化mRNA発現を増加させることを示している。
筋トレと有酸素運動を併せて行った後でプロテインを摂取すると、筋原繊維タンパク合成が高まり、筋肉の異化マーカーが低減する。故に、これは同時トレーニングでの適応反応を高めるための重要な栄養戦略となろう。