第862回 朝食抜きが終日パフォーマンスと総摂取カロリーに及ぼす影響


朝食を抜くと1日の総エネルギー摂取量は減少するのか、それとも増えるのか?
朝食を摂らずに空腹で運動するとパフォーマンスが低下することは分かっているが、夕方5時の運動パフォーマンスには影響するのか?

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Medicine & Science in Sports & Exercise(ACSM)
2015 May 12
Effect of Breakfast Omission on Energy Intake and Evening Exercise Performance

はじめに:
朝食を抜くと1日のエネルギー摂取量は減少するかも知れない。朝食を摂った時に比べて空腹で運動するとパフォーマンスは低下するが、朝食抜きが夕方に行う運動パフォーマンスに及ぼす影響については明らかになっていない。本研究では、朝食抜きが1日のエネルギー摂取量だけでなく、夕方の運動パフォーマンスに及ぼす影響について評価を行った。

方法:
ランダム化
効果相殺的方法
朝食習慣のある10名の男性を被験者として二つの試験を実施した。
被験者には一晩絶食して実験室に来てもらい、朝食抜き又は朝食あり(733 ± 46 kcal)の2群に割り付けた。
4.5時間後(昼食)と11時間後(夕食)にカロリー制限なしの自由食を割り当てて、エネルギー摂取量を評価した。
9時間後に30分間VO2max60%でサイクリングを行った後で、30分間のmaximal cycling performance testを実施した。
夕食を済ませて実験室を去ってから翌朝8時まで食べ物は不許可とした。
アシル化グレリン、GLP-1(7-36)、グルコース、インスリンはベースライン、4.5時間後、9時間後に評価した。
主観的な食慾感覚は洩れなく記録した。

結果:
朝食抜き群の昼食のエネルギー摂取量は、朝食あり群に比較して199 ± 151 kcal大きく(P<0.01)、また朝食あり群は夕食で大きくなる傾向が見られた(P=0.052)。その結果、両群の自由食エネルギー摂取量は同様で(P=0.196)、24時間トータルのエネルギー摂取量は朝食あり群の方が19 ± 5 % 大きかった (P<0.001)
パフォーマンステスト中に遂行したトータルワークは朝食あり群が4.5%大きかった(314 ± 53 kJ vs. 300 ± 56 kJ; P<0.05)
インスリンは4.5時間後のBC(?)でいっそう高まり(P <0.05)、ホルモン濃度への他の相互作用による効果は見られなかった。

結論:
朝食抜きは、1日のエネルギー摂取量を減少させるには有効な手段かもしれないが、昼食を摂ってもその日その後のパフォーマンスを損なう可能性がある。

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