第863回 肥満 vs リーンのレジスタンスエクササイズへの内分泌反応


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European Journal of Applied Physiology
June 2015, Volume 115, Issue 6, pp 1359-1366
Endocrine response to acute resistance exercise in obese versus lean physically active men

レジスタンスエクササイズ(RE)は、体組成および代謝効果を促進する多くの内分泌反応を誘引する。脂肪過多はセデンタリーな男性のエクササイズへの幾つかのホルモン反応に悪影響する。本研究ではリーンvsアクティブな肥満男性のエクササイズ関連の成長ホルモン(GH)/インスリン様成長因子-1(IGF-1) /テストステロンの反応を比較した。

方法:
次の2群を比較した。

健康でアクティブな肥満男性10名
体脂肪率36.2% ± 4.03
年齢24.6 ± 3.7歳
体重104.5 ± 15.5 kg
伸長178.8 ± 6.0 cm

リーンな男性10名
体脂肪率12.7% ± 2.9
年齢24.6 ± 3.7歳
体重77.1 ± 6.4 kg
伸長177.2 ± 4.8 cm

身長の20%の高さのステッププラットフォーム(高さ:身長x20%)を用いて、荷重ベスト(重さ:LBMx50%)を着用したまま筋持久力REプロトコル6セットx10レップスを行った。
運動前、運動直後、更に1時間の回復期に3回の血液サンプルを採った。

結果:
ベースラインでの違いを考慮すると、GH(P = 0.33)or LH (黄体形成ホルモン p = 0.52)へのtime x group相互作用は認められなかった。運動直後のIGF-1は肥満者よりリーンな男性において有意に高い傾向が示された(p = 0.08)。
テストステロンは運動直後では群間差は無かったが、回復期30分で肥満者の方が低かった(p < 0.01)。AUCはリーンな男性より肥満者の方が全てのホルモンに対して低かった(p < 0.05 for all)。

結論:
これらの知見は、アクティブな男性では脂肪過多はレジスタンスエクササイズへの成長ホルモンとテストステロンの反応に即時に悪影響を及ぼさないが、IGF-1反応には悪影響を及ぼす可能性があることを示唆している。しかし、ベースラインおよび回復期の統合濃度は脂肪過多の悪影響を受けると思われる。