第882回 運動強度が血管機能に与える急性効果


若い人達では、中強度の運動より高強度インターバルトレーニング(HIIT)の方が、血管に優れた利点をもたらす。

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Medicine & Science in Sports & Exercise:
Published Ahead-of-Print
Post Acceptance: June 8, 2015
The Acute Effect of Exercise Intensity on Vascular Function in Adolescents
By 英国Exeter大学

はじめに:
心血管疾患の危険因子を有する無症候性の若者に血管機能障害が見られる。運動は青少年の血管健康を促進するが、急性的な運動で強度と時間が及ぼす影響については分かっていない。

方法:
平均年齢14.1±0.3歳の男女各10名に、別々の日にカウンターバランスのとれた順序で、次のサイクリングテストに割り付けた。
1.中強度エクササイズ(moderate intensity exercise;MIE):ガス交換閾値の90%
2.高強度インターバルエクササイズ(high-intensity interval exercise;HIIE):ピークパワーの90%で8 x 1分+インターバル75秒

運動時間はワーク量をマッチさせて、MIEは25.8±2.1分、HIIEは23分とした。
大血管および微小血管の機能は、血流依存性血管拡張反応(FMD)とレーザードップラ血流画像化(トータル反応性充血)によって、運動前、運動直後、運動1時間および2時間後に評価した。

結果:
FMDは、HIIE直後に減少したが(P <0.001、ES = 1.20)、MIE直後には減少しなかった(P = 0.28、ES = 0.26)

FMDは、運動前に比べてHIIE1時間後および2時間後に高まったが(P<0.001, ES=1.33 and P<0.001, ES=1.36)、MIEでは不変だった(P=0.67, ES=0.10 and P=0.72, ES=0.08)

FMDの変化は、せん断またはベースラインの動脈径とは無関係だった。

運動前に比べて、トータル反応性充血はMIE (P<0.02, ES>0.60 for all)後とHIIE (P<0.001, ES>1.18 for all)後に常に大きかった。

トータル反応性充血は、運動直後(P=0.03, ES=0.67)と運動1時間後(P=0.01, ES=0.62)のMIEに比べてHIIEの方が大きく、2時間後も大きくなるトレンドを示した (P=0.06, ES=0.45).

結論:
運動強度は、運動1時間および2時間後の大血管および微小血管の機能と正相関している。青少年ではMIEよりもHIIEを行う方が血管には優れた利点をもたすであろう。

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