第883回 低出力電気刺激と加圧トレーニングの組み合わせで筋量・筋力は増強する


低出力の電気刺激(NMES)と血流を制限して行う所謂BFR(Blood Flow Restriction)を組み合わせて神経筋を収縮させるトレーニング方法で、大腿四頭筋の筋肥大と筋力増大が引き起こされることが、順天堂大学/鹿屋体育大学の研究チームから報告された。

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Medicine & Science in Sports & Exercise:
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Post Acceptance: June 24, 2015
Effects of Electrostimulation with Blood Flow Restriction on Muscle Size and Strength

目的:
血流を制限して行う所謂BFR(Blood Flow Restriction)トレーニングは、低負荷で筋肥大と筋力増大につながるが、BRRと低出力による神経筋電気刺激(NMES)を組み合わせて不随意筋を収縮させる方法で、筋肥大と筋力増大を引き起こせるのかどうかは分かっていない。
本研究の目的は、低出力NMES+BFRが大腿四頭筋の筋肥大と筋力増大を引き起こすのか調査することであった。

方法:
トレーニング歴のない若い男性8名(平均年齢±SE: 26.2+/-0.7歳、身長:1.74+/-0.02m、体重:71.4+/-4.8kg)を被験者として、片方の足は低強度NMES(最大随意筋力の5~10%)のみ、もう一方の足はNMES+BFRで、23分 x 1日2回 x 週5回 x 2週間のトレーニングを行った。
大腿四頭筋厚(MT)、等尺性収縮力、等速性筋力をトレーニング期間/脱トレーニング期間を通して毎週測定した。

結果:
NMES+BFRの足では,
MTは2週間のトレーニング後に3.9%増大し、脱トレーニング2週間後には-3.0 %減少した。亦、最大膝伸展アイソメトリック(等尺性)筋力は14.2%増大し、等速性随意筋力は90度/秒で7.0%増大し180度/秒では8.3%増大した。最大等速性随意筋力は2週間の脱トレーニング後に大きな減少は認められなかった(90度/秒で-1.9%、180度/秒では-0.6%)

NMESのみの足では、
顕著な変化は観察されなかった;アイソメトリック筋力への影響は殆どなかった。

結論:
低出力NMES+ BFRによるトレーニングは、トレーニング歴のない若い男性では筋肥大や筋力増大を引き起こす。