第884回 高強度インターバルトレーニングへの感情反応


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Medicine & Science in Sports & Exercise:
Published Ahead-of-Print
Post Acceptance: June 24, 2015
Affective Responses to Repeated Sessions of High-Intensity Interval Training

目的:
激しい運動は誰しも不快に感じるし、否定的な感情が芽生えることで定期的に運動を続けようという気がそがれてしまうことがある。本研究では、通常の中強度の運動に比べて短期の高強度インターバルトレーニング(HIT)への主観的な情動反応を定量化した。

方法:
26名の健康だが座位時間の多い中年男性(平均年齢47±5歳、VO2peak平均34.2+/-4.1 ml/kg/min)をHIT(13名、ピーク負荷~180%で4~6 x 30秒オールアウト、4分間の休憩)とMIT(13名、ピーク負荷の60%で40 ~60分)のいずれかに無作為に割り付けた。
いずれもサイクリングを用いた。2週間以内に2セッション行った。
自覚的運動強度、ストレス、及び情動状態を各セッション前、セッション中、セッション後に記録した。

結果:
MIT群よりもHIT群の方が自覚的な運動強度と覚醒は高く、情動反応はよりネガティブであった(p<0.001)

MIT群よりもHIT群の方が急性的にストレス/緊張/苛立ちが高まり、正の効果は減少した(p<0.05)

更に、MIT群よりもHIT群の方が満足度は低く、苦痛や負の効果は高かった(p<0.05)

しかし、運動中に経験した自覚的運動強度や不快感は、6日間を通しては同様であった。

最大酸素摂取量は介入後に増加したが(p<0.001)、両群で大した差異は見られなかった(p=0.28)
HIT群: 34.7+/-3.9 vs. 36.7+/-4.5
MIT群: 33.9+/-4.6 vs. 35.0+/-4.6

結論:
短期的なHITとMITはエアロビクスフィットネスの改善には同様に効果的であるが、HITは座りがちな中年男性では否定的な感情が高まり大変な努力を要する。HITでの不快感は経時的に弱まり、メンタルな適応はHIT及びMITいずれも同様であることが示唆されているけれども、時間効果的なトレーニングモードへの遵守は制限される可能性がある。

マイコメント
今のあなたは若い頃のあなたじゃないんですから、無理してHIITをやって挫折するよりも、時間効率は悪いが中強度運動で長く続けるのも決して悪くは無いですよと言うことでしょう。