第900回 長時間運動中の高グルコース補給と血糖コントロール(1型糖尿病)


長時間の運動中の持久的パフォーマンスを最大化するため、健常な人たちには高炭水化物食が推奨されるが、1型糖尿病のケースではインスリンの必要条件に大きく影響する。そこで、長時間の運動中の高グルコース補給の安全性と血糖コントロールについての評価が行われた。

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European Journal of Applied Physiology
Sept4 2015
Evaluation of glucose control when a new strategy of increased carbohydrate supply is implemented during prolonged physical exercise in type 1 diabetes

方法:
1型糖尿病の8名に3日間のスポーツ合宿に参加してもらい、長時間のエクササイズと個々のフィードバックを実施した。そして引き続き90kmのクロスカントリースキーレースをやってもらった。運動中に1時間当たり75gの大量の炭水化物を供給し、インスリン必要量を登録した。
正常血糖(4–8 mmol/L;72–144 mg/dL)を目指して運動前/運動中/運動後に血糖値を測定した。
スキーレース中は各人が直接調整できるように、血糖値の変動を連続的に測定するCGM(持続血糖測定器)を装着させた。

結果:
長時間のエクササイズ中の炭水化物の補給は、標準量に比較して高摂取では正常血糖値を維持するためのインスリン投与量は有為に増えた。
スキーレース中では、平均目標グルコースレベルに到達することに成功した(スタート時6.5 ± 1.9 mmol/L ;117 ± 34 mg/dL 、フィニッシュ時 5.7 ± 1.5 mmol/L;103 ± 27 mg/dL)
CGMは調整のために使用された。

結論:
本研究では、長時間の有酸素運動時に1型糖尿病の人たちが多量の炭水化物を補給しても安全であり、且つ、被験者自らが血糖コントロールを維持することが可能であった。CGMが現実的に利用可能であることが示されている。