第915回 2型糖尿病 vs 筋トレ・・・食前か食後か?


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Medicine & Science in Sports & Exercise:
Aug17, 2015
Impact of Exercise Timing on Appetite Regulation in Individuals with Type 2 Diabetes

論文タイトル:
運動のタイミングが2型糖尿病の人たちの食欲調節に及ぼす影響

目的:
運動は食欲調節を改善するが、2型糖尿病の人たちにとっては、食前か食後いずれがより効果的なのか明らかになっていない。
この研究では、2型糖尿病では運動が食前か食後で食欲調節をどのように変化させるのか初めて比較した。

方法:
肥満した12名の2型糖尿病患者を被験者として、無作為に次の3つの実験を行った。
・レジスタンスエクササイズ(RE)なし
・夕食前にRE前
・夕食後45分経過してからRE

視覚的アナログスケール(VAS)を用いて空腹感と満腹感を評価し、更にアシル化グレリン、膵臓ポリペプチド(PP)、ペプチドチロシンチロシン(PYY)濃度を決定するために頻繁に血液サンプルを採取した。

結果:
REなし群および食後RE群に比較して、食前REは食前の膨満感を高め、空腹感を低減し、更にアシル化グレリン濃度を低減した(P<0.05)。
食後の期間においては、食前RE/食後REの両群共にREなし群に比べて空腹感が低減し、
食後RE群のみがREなし群に比べて食後膨満感が低減した(P<0.05)。
食前RE/食後RE群のいずれもペプチドチロシンチロシンPYY濃度は変わらなかった。
食前および食後のいずれの期間においても、RE群はREなし群に比べて、膵臓ポリペプチド(PP)は低減したが(P<0.05)、REを止めるとPPレベルはREなし群と同様のレベルにリバウンドした。

結論:
2型糖尿病患者では、食前REおよび食後REのいずれも、空腹感を抑え膨満感を高めた。
この効果は、摂取量をコントロールする一助となりウェイトマネジメントに役立つであろう。

マイコメント
本論文は朝食ではなく夕食であることを見逃さないでください。

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