第917回 運動後カーボ摂取のタイミング


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European Journal of Applied Physiology
October 2015, Volume 115, Issue 10, pp 2215-2222
Timing of post-exercise carbohydrate ingestion: influence on IL-6 and hepcidin responses

論文タイトル:
運動後の炭水化物摂取のタイミング:IL-6及びヘプシジン応答への影響

目的:
運動前と運動中に炭水化物を摂取すると運動誘因性IL-6が低減する。
当該研究では、運動後に炭水化物を摂取すると、IL-6とヘプシジンの応答に類似の効果が認められるかどうかを調べた。

方法:
クロスオーバーデザインで、トレーニング十分な11名の持久力アスリートを被験者として2つの実験を行った。最大酸素摂取量の85%の強度で8 x 3分のインターバルランニングをやってもらい、その後5時間の回復をモニターした。
モニター中に炭水化物1.3g/1kg 含有の飲料を、“運動直後と運動後2時間” 又は “運動後2時間と運動後4時間”に飲んでもらった。
運動前、運動直後、運動後3時間および5時間に静脈血サンプルを採取し、IL-6/血清鉄/血清フェリチン及びヘプシジンについての分析を行なった。

結果:
IL-6はベースラインと比較して、運動直後に有意に高まった(p = 0.004)。

ヘプシジンはベースラインと比較して、運動後3時間(p = 0.001)と運動後5時間(p = 0.002)に高まった。
二つの条件下およびタイムポイントについての有意な群間差は認められなかった。

血清鉄はベースラインと比較して、運動直後に有意に増加し(p = 0.001)、運動後3時間(p = 0.025)および5時間(p = 0.001)には減少した。

血清フェリチン濃度はベースラインと比較して、いずれの条件下においても運動直後に増加した(P = 0.006)。

結論:
運動後の炭水化物摂取のタイミングや摂取すること自体が、運動後のIL-6とヘプシジン応答に影響するとは考えられない。運動後に有意に高まった理由は、炎症反応およびアップレギュレーションを誘発するインターバルランニングの結果だと思われる。

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