第931回 減量中にダイエット飲料を水へ置き替えた場合の相乗効果


英国Nottingham大学/イランTehran大学医学部らによる研究報告です。


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American Journal of Clinical Nutrition
First published Nov4 2015
Effects on weight loss in adults of replacing diet beverages with water during a hypoenergetic diet: a randomized, 24-wk clinical trial

論文タイトル:
低カロリー食で減量中の成人がダイエット飲料を水に置き換えた場合の減量効果:ランダム化、24週間の臨床実験

背景:
太った人たちはダイエット飲料が減量を達成するためのシンプルな戦略ではないかと考えている。しかし、栄養士は水を飲むことを奨めている。減量プログラムに於いてダイエット飲料を水に置き換えることがどれほど重要かは明らかになっていない。

目的:
本研究では、成人を対象にした24週間の減量プログラムにおいて、ダイエット飲料を水に置き換える、或いは、ダイエット飲料を飲み続けると減量にどのような効果が出るのか比較してみた。

デザイン:
いつもダイエット飲料を飲んでいる過体重および肥満の女性89名(BMI 27~40、年齢 18~50歳)を被験者として、“飲水に置き換えるグループ”と“ダイエット飲料を引き続き週5回飲むグループ”のいずれかに割り付けた。期間はダイエットプログラム実行中の24週間とし、いずれもランチ後に飲んでもらった。

結果:
実験を完遂した被験者はトータル62名で、その内32名はダイエット飲料群/30名が飲水への置き換え群であった。ベースライン時の変数は統計的に有意な群間差はなかった。身体測定値の統計学的に有意な減少および心血管代謝リスク特性の統計的に有意な改善が、24週間にわたって両群で観察された。
体重減少(飲水群:平均±標準偏差−2.84 ± 0.77 mU/L; ダイエット飲料群: −1.78 ± 1.25 mU/L, P < 0.001)、空腹時インスリン(飲水群: −2.84 ± 0.77 mU/L; ダイエット飲料群: −1.78 ± 1.25 mU/L, P < 0.001)、インスリン抵抗性のホメオスタシスモデル評価(飲水群: −1.02 ± 0.25 mmol/L; ダイエット飲料群: −0.72 ± 0.27 mmol/L; P < 0.001)、2h食後グルコース(飲水群: −1.02 ± 0.25 mmol/L;ダイエット飲料群: −0.72 ± 0.27 mmol/L; P < 0.001)のいずれも、ダイエット飲料群に比べて飲水群の方が24時間に亘って統計学的に有意な減少を示した。しかし、胴囲/空腹時グルコース/脂質プロファイルについては、有意な “ 時間x グループの相互作用” は認められなかった。

結論:
減量プログラム中、メインの食事の後のダイエット飲料を水に置き換えると、更なる体重減少につながる可能性があります。また、インスリン抵抗性を改善するための臨床的利益が生じる可能性もあります。この試験はIRCT201402177754N5としてwww.irct.ir/に登録されました。

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