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zoom RSS 第1022回 変形性膝関節症に対するビスホスホネートの有効性

<<   作成日時 : 2017/10/23 08:34   >>

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変形性膝関節症でお悩みの高齢のご婦人へご参考まで!

変形性膝関節は膝関節置換術の97%を占めています。 変形性膝関節症に対するビスホスホネート製剤に関する試験結果は相反しているのが現状です。
そこで更に研究を進めるべく、米国ボストン大学医学部Dr. Tuhina Neogiらは、英国のThe Health Improvement Networkのデータを使用して、変形性膝関節症の高齢女性のビスホスホネート使用と膝関節置換術の関連性を評価しました。約3年間の追跡調査の結果、〖トータルでビスホスホネートinitiators(使用者)138名およびnon-initiators(非使用者)170名が膝関節置換術を受けましたが、「膝関節置換の発生率はinitiatorsの方が少なかったこと(1,000人年当たり22.0 vs 29.1)」、「交絡因子の調整後でさえもinitiatorsの方が膝関節置換術を受ける可能性が26%低かったこと」が2017年10月7日付けでAnnals of the Rheumatic Diseasesに掲載されました。

画像


Annals of the Rheumatic Diseases.
Oct7 2017
Effect of bisphosphonates on knee replacement surgery

論文タイトル:
医薬品ビスホスホネートが人工膝関節置換手術に及ぼす影響

目的:
膝関節置換術(OA)の治療標的としての骨リモデリングは大きな関心を集めているが、膝OAに対する蘇生剤の効果は相反している。そのような中で、医薬品ビスホスホネートの使用が膝関節置換(KR)手術の臨床的に重要なエンドポイントに及ぼす影響について探求している研究はない。

方法:
英国での一般開業医の電子カルテ”The Health Improvement Network(THIN)”のデータを使用した。膝OA診断後にビスホスホネート使い始めた高齢の女性を同定した。各ビスホスホネートinitiator(使い始めた女性)は、各1年間コホート発生ブロック内のnon-initiator(未使用の女性)と傾向スコアをマッチさせた。ビスホスホネートのKRリスクに対する影響は、Cox比例ハザード回帰を用いて評価した。交絡を完全に制御できない“残余交絡”に対処するための感度分析も行った。

結果:
傾向スコアをマッチさせた2,006ペア(initiators vs non-initiators…平均年齢76歳、BMI:27)を同定し平均3年間の追跡調査を行った。
KRの粗発生率はinitiatorsでは1000人年当たり22.0人、non-initiatorsでは29.1名だった。non-initiatorsに比べてinitiatorsの方がKRリスクは26%低く(HR 0.74,95%CI 0.59〜0.93)、傾向スコア(HR 0.76,95%CI 0.60〜0.95)における潜在的な交絡因子の調整後も同様だった。この効果は感度分析でも裏付けされた。

結論:
変形性膝関節の高齢女性のコホートでは、ビスホスホネートを使用している人たちの方が使用していない人たちよりも膝関節置換のリスクが低く、ビスホスホネートが変形性膝関節に有効であることを示唆しています。

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