第1063回 グリセミック指数(GI)/グリセミック負荷(GL)ダイエットは役立たず?


米国アリゾナ州立大学、ミネソタ大学、およびニュージーランドオタゴ大学による共同研究チームから、グリセミック指数(GI)/グリセミック負荷(GL)と体重・糖尿病・心血管疾患との関連性を否定する研究報告が発表されました。

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Nutrients
22 September 2018
Relevance of the Glycemic Index and Glycemic Load for Body Weight, Diabetes, and Cardiovascular Disease

アブストラクト

当初の熱い意気込みと違って、グリセミック指数(GI)/グリセミック応答(GR)と疾患予防との関係は不明なままである。本研究では、ヒトを対象とした様々なGI食の短期/長期の健康効果についての無作為化比較試験および観察研究のエビデンスをレビューした。

グリセミック指数、グリセミック負荷、糖尿病、心血管疾患、体重、満腹感、および肥満をキーワードとして、2006年~2018年にPubMedで公表された研究の検索を体系的に行った。観察研究およびランダム化介入研究の基準を設定した。この検索で445件の記事が見つかり、そのうちの73件が選択基準を満たした。

その結果は、GI / GRと疾患のアウトカムとの間に明確な関係がないことを示唆している。最も強力な介入研究群でも、典型的にはGI / GRと疾患リスクの生理学的評価との間の関連性はほとんど見出されない。観察研究群でさえ、GI / GRと疾患のアウトカムとの関連は限られている。したがって、食物や食事のGIが疾患のリスクまたは健康アウトカムに関連しているとは思えない。

食物繊維や全粒穀物などの食事の質を評価項目とする方が、健康成果を予測する可能性がより高いかもしれない。健康上の利益の予測因子として食物パターンへ関心を向けることが、食事ガイダンスのための研究にとってより有益であろう。

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