第1067回 加齢美と健康的な食事パターン


果物・野菜・全粒穀物がリッチで、加糖(遊離糖)・塩分・加工肉を抑えた食事パターンは、女性の健康的な細胞老化を促す一助となる。

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American Journal of Epidemiology
June15 2018
Diet Quality Indices and Leukocyte Telomere Length Among Healthy US Adults: Data from the National Health and Nutrition Examination Survey, 1999–2002
Cindy W Leung Teresa T Fung Claire T McEvoy Jue Lin Elissa S Epel

アブストラク

老化は慢性疾患発症の最大の危険因子である。テロメアの長さは、食事摂取が加齢関連疾患リスクに影響を与える重要なメカニズムの1つと考えられている。しかし、どの食事パターンがテロメア長に最も強く関係しているかは不明である。

研究チームは、全米規模の調査データ(国民健康・栄養調査NHANES1999-2002年)の主要な慢性疾患の既往歴のない健康な成人4,758人(20-65歳)の食事を、4つの科学的根拠に基づく食事スコア(米農務省が開発したHEI2010スコア、ハーバード大学が開発したAHEI2010スコア、地中海型食スコア、高血圧を改善するDASH食スコア)を用いて比較した。食事は24h食事リコールを用いて評価した。

社会人口学的および健康的特性を調整後、top and bottomの五分位数を比較すると、HEI2010スコア(β = 0.065, 95% confidence interval (CI): 0.018, 0.112; P-trend = 0.007)、AHEI2010スコア(β = 0.054, 95% CI: 0.010, 0.097; P-trend = 0.007)、地中海食スコア(β= 0.058,95%CI:0.017,0.098、P-trend = 0.008)、DASH食スコア(β = 0.052, 95% CI: 0.014, 0.090; P-trend = 0.007)はいずれも、高スコアの女性でテロメアが長い傾向を示した。

これらの結果は、最適な栄養と寿命との複雑な関連性を洞察している。男性においてはなぜ統計的に有意な関連性が観察されなかったのかを理解するには、さらなる調査が必要である。


Science Daily誌で主筆者であるミシガン大学のDr. Cindy Leungは、『近年の研究では、テロメアは行動、環境、心理的要因により短くなることが示されている。 テロメアが短くなると、心臓病、2型糖尿病およびいくつかの癌のリスク増加と関連している。我々は、食事スコアの種類に関係なく一致した結果が得られたことに驚ろかされた。、4つのいずれも果物・野菜・全粒穀物・植物性たんぱく質をたくさん食べて、sugar(遊離糖)・塩分・赤肉・加工肉を制限することを強調している」とコメントしている。

共著者のカリフォルニア大学サンフランシスコ校のElissa Epel教授は、「すべての健康的な食事パターンの共通点は抗酸化性および抗炎症の食事であるということだ。それらはテロメアに有利な生化学的環境を作り出す」と語っている。