第1071回 立ち仕事の人は坐位中心の人より心臓病リスクが2倍高い


坐位時間の長さと健康リスクに関しては、当ブログでも数多く取り上げています。
今般、カナダ・トロントInstitute for Work & Health (IWH)のPeter Smith氏らから意外な研究報告がありました。立位中心の職業は坐位中心の職業より心血管疾患リスクがナント約2倍高いそうです。

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American Journal of Epidemiology
11 August 2017
The Relationship Between Occupational Standing and Sitting and Incident Heart Disease Over a 12-Year Period in Ontario, Canada


坐位での仕事が心血管疾患やその他の健康上のリスク要因に及ぼす影響についての研究は増えつつも、立位の仕事に関する試験は殆どありません。この研究では主に坐位中心の仕事と立位中心の仕事が心血管疾患発症に及ぼす影響の違いを比較しました。

これはCanadian Community Health Survey (CCHS)への回答を行政ヘルスケア記録データと結びつけて行われた前向きコホート研究です。勤務時間が週15時間以上、且つ、心疾患を発症していない7,320名(男性50%)が対象となっています。

仕事の種類(坐位、立位、坐位+立位+歩き、その他)についての情報を収集してから、行政記録を用いて2003〜2015年の約12年間フォローアップし心血管疾患発症を評価しました。心血管疾患の発症率は全体で3.4%、男性では4.6%、女性では2.1%でした。モデルを1~4に分類し、且つ、男女別に広範囲にわたる潜在的交絡因子を設定し種々調整しましたが、立位中心の職業は坐位中心の職業より心血管疾患リスクが約2倍高いことが判りました。 “坐位+立位+歩き”のケースのみ異なって、リスクは女性より男性の方が低くなっていました。

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