第1053回 医魂商才…B層と中高年は金のなる木


雑談あれこれ

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大坂堂島新地の女郎・はつと平野屋の手代・徳兵衛が心中した事件を題材とした人形浄瑠璃“曽根崎心中”は、心中物ブームの先駆けとなりました。絶対にマネしちゃいけない心中をいきなり例に挙げることに不快感を抱く方もいるでしょうが、『洋の東西・古今を問わず、何事もブームが来れば、それを真似て続く人がいる』ということは史実が物語っています。グローバル化/IT化が進んだ現代社会ではなおさらのことです。

米国では、アトキンスダイエットは2000年代初めに大ブームとなり、低炭水化物に関するダイエット本は4500万部を超える売り上げを記録しました。1冊あたり\1000で計算すると450億円のマーケット規模です。
本邦でも、今や名のみ糖質制限と変えたダイエット駄本の売り上げが好調のようです。
科学的証拠(エビデンス)に裏付けられ信頼度が高いことをセールストークとするダイエット本もありますが、所詮ダイエット本は科学的証拠としての価値はなく、エビデンス・ヒエラルキーの対象にもなり得ません。

当ブログは、ジャーナル四天王と呼ばれるNEJM、JAMA、Lancet、BMJなどの医学誌をはじめ、ダイエット& フィットネスに関する欧米の一連の研究論文を網羅しています。現時点ではっきりしていることは、『糖尿病の食事療法に関しては、米国糖尿病学会は低炭水化物食を選択肢の一つとして認めましたが、長期的な安全性が確立されておらず更なる研究が必要であると付言していること』また、『一般的なダイエット食としては、他との比較で低炭水化物食に特筆するような優位性はないこと』であり、糖質制限ダイエットに絶対性・優位性があること示す堅牢な科学的証拠(エビデンス)はありません。

当ブログでは、糖質制限/ケトジェニックダイエットのメリットについても取り上げており、私はいわゆるアンチ糖質セイゲニストではありません。
しかし、何が何でも糖質制限を強く主唱する一部の医師たちのやり方を見ると、人間の三大欲は普通の場合は「食欲、睡眠欲、性欲」で、我慢を続ければ死に直面するという点では「排泄欲、睡眠欲、食欲」だと “第99回 欲について千思万考” で書きましたが、この人たちの場合は『金銭欲、名誉欲、顕示欲』ではないかという気がしています。