第1101回 タマゴは糖尿病のリスク因子ではない?


肉は2型糖尿病リスクの独立因子だが、卵はそうではないという米国ロマリンダ大学からの報告です。
ちょっと待ってください!
タマゴはいくら食べても良いんだと早とちりしないように!
この研究はAmerican Egg Board (AEB)から資金提供を受けています。AEBの使命は研究、教育、宣伝を通じてタマゴと卵製品の需要を促進することで、運営資金はタマゴ生産者から出されています。
この研究の被験者の28%はタマゴを全く食べず、67%はたまにしか食べておらず、毎日食べたのは残りの5%だけです。
これでタマゴは問題なしというのは如何なものでしょう?

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The American Journal of Clinical Nutrition
2018/10/18
Unscrambling the relations of egg and meat consumption with type 2 diabetes

肉摂取は2型糖尿病リスクの増加と関連しているが、タマゴの摂取が2型糖尿病リスクと関連しているかどうかは明らかではない。そこで、肉/卵の摂取と2型糖尿病リスクとの関連を区別することを目的として、縦断的研究を実施した。

糖尿病のないアドベンティスト・ヘルス・スタディー2に参加した平均年齢57.8 ± 13.5 歳の非糖尿病55,851人(男性35%)を対象にして、5.3年間の追跡調査を行った。肉(beef, lamb, pork, chicken, turkey)および卵の摂取は定量的食品頻度アンケートで評価した。

追跡期間中に2型糖尿病2772症例が確認された。肉摂取量が1日当たり0~25g、25g以上~70g未満、70g以上の場合、2型糖尿病リスクは肉を食べない群に比べて有意に高まった:オッズ比はそれぞれ1.29、1.42、1.65だった(P-trend <0.0001)。

卵の摂取(ゼロ、月1~3個、週1~4個、週5個以上)は、食べない群と比べて2型糖尿病リスクと関連していなかった。

肉とタマゴの摂取に有意な相互作用が見られた(P = 0.019)…つまり、タマゴの摂取量のすべてのカテゴリーにおいて、肉の摂取量が増加するにつれて2型糖尿病リスクが漸増した。しかし、肉の摂取量のカテゴリーでは、タマゴの摂取量を増やしてもタマゴ5個以上を食べる非食肉摂取者(OR:1.52; 95%CI:1.09,2.12)を除いて、2型糖尿病リスクは増加しなかった。タマゴの摂取が2型糖尿病リスクと関連するというのは偏見であると締め括っています。