第1080回 食事パターンと血中の中性脂肪/コレステロールの関係


ブラジルの18歳の男女を対象として、食事パターンと血中脂質プロファイルとの関連を調べたところ、肉製品/ファーストフード/キャンディ/ソーダ/乳製品などの食品で、善玉コレステロール・悪玉コレステロール・中性脂肪・総コレステロール値いずれも、女子の方が悪影響を受けやすいことが判った。

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Nutrition Journal
2018/8/22
Dietary patterns are associated with blood lipids at 18-year-olds: a cross-sectional analysis nested in the 1993 Pelotas (Brazil) birth cohort

背景:
食事が青年期の血中脂質に及ぼす有害な影響に関するエビデンスは一貫しておらず、この関連を食事パターンの手法を用いて調査した研究はほとんどない。本研究は青少年の食事パターンが血中の脂質濃度と関連しているかどうかを調べた。

方法:
“1993 Pelotas (Brazil) Birth Cohort研究“に参加した18歳の3,524人を横断的に分析した。準定量的食品頻度アンケートを用いて実施した。食事パターンは主成分分析で決定し、三分位数の因子スコアとして分析した。各食事パターンの三分位値と血中脂質値(総コレステロール、LDL-コレステロール、HDL-コレステロールおよびトリグリセリド)との関連に関わらず、性別によって層別化された調整線形回帰モデルを用いて調べた。トリグリセリドは分布に偏りがあるため対数変換し、ベータ係数は増減%とした。

結果:
食事パターンの区分けは、「肉製品およびファーストフード」、「果物と野菜」、「キャンディ、ソーダおよび乳製品」、「クロマメ、白砂糖(精製糖)、マーガリン/バター、白米、白パンなど一般的なブラジルの食品」の4つとした。

食事パターンの最高値と最低値を比較した調整モデルでは、下記が女子で観察された。

肉製品とファ-ストフードの第3三分位は、HDL-コレステロール(善玉)値が1.5 mg / dL(95%CI -3.05; -0.04)低かった。

キャンディ、ソーダおよび乳製品の第2および第3三分位は、それぞれ中性脂肪は5%と10%(β 1.05, 95% CI 1.01; 1.09, β 1.10, 95% CI 1.05; 1.16 )高かった。

一般的なブラジル食品の第2および第3三分位は、総コレステロール値は4mg / dL(β-4.30,95%CI -7.75; -0.85、β-4.95,95%CI -8.53; -1.36 respectively)低く、中性脂肪は6%(β 0.94, 95% CI 0.90; 0.99, β 0.93, 95% CI 0.89; 0.98, respectively)低かった。

男子の場合は、一般的なブラジル食品の第3三分位は、総コレステロールが4.6mg / dL(95%CI -7.91; -1.37)低く、LDL-コレステロール(悪玉)は3.8mg / dL(95%CI -6.51; -1.13)低かった。

結論
食事パターンは、18歳の男子よりも女子の血中脂質とより密接に関連していた。一般的なブラジル食ではスコアが高まると男女ともに総コレステロールは低くなった。